夢幻水滸伝
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第九話 関ヶ原の戦いその五
「神星と比べたらな」
「弱いか」
「やっぱり神星は別格や」
その強さがというのだ。
「そやからな」
「今回の戦もか」
「相手の策に乗らんかったら勝つ」
絶対にという言葉だった。
「兵の数は半分でもな」
「それでもか」
「そや、勝つ」
勝てるではなく、というのだ。
「そうなるで」
「そうか、それでやな」
「ここで連中を散々に打ち破ってな」
「美濃と尾張やな」
「この二国取るで」
「それで東海の勢力弱めてか」
「山陽と四国や」
この二つの地域だというのだ。
「向こうは吉川達が上手に防いでくれるわ」
「退けてくれるか」
「撃退してな、そして東海をへこまして返す刀でな」
「山陽、四国やな」
「この二つの地域を一気に併呑する」
そうするというのだ。
「そうするで」
「そうか、山陽と四国か」
「ああ、そこからな」
芥川はさらに話した。
「九州か東海か」
「どっちかか」
「ああ、そこはわからんけどな」
「まだか」
「どっちかの状況次第や」
相手の勢力んというのだ。
「東海か九州どっちかと戦に入るか弱い方をや」
「飲み込むか」
「そうした戦略や、まあとにかくな」
「東海から美濃と尾張を取るか」
「ただ東海の勢力を完全に併呑すると後が大変や」
そうなるというのだ。
「山陽と四国、北陸に関東とな」
「四つの勢力が敵か」
「うちに次いで強い関東の連中とも対峙してな」
「それ前にも言うてたな」
「そやろ、そやからな」
「今はか」
「東海は飲み込まん、後や」
この関ヶ原で勝ち美濃と尾張を取ってもというのだ。
「西国の後や」
「そうか」
「ああ、それでやけどな」
芥川はさらに話した。
「相手は昼には仕掛けてこんな」
「今はやな」
「そや、攻めるんやったらや」
昼にとだ、芥川は今度は綾乃に話した。
「もう来てる、数を頼みにな」
「それさっきも話したけど」
「夜に来る、しかもな」
「しかも?」
「策を使って来るわ」
「そうしてくるんやな」
「ああ、絶対にな」
そうだというのだ。
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