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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十一話 お風呂でその十四

「ですから私はストレッチもしています」
「それも毎日」
「そうしています」
「そういえば部活でも」
 僕はバスケ部のことを思い出した、今はどの部活も休みでその時を利用してこの慰安旅行に来ているのだ。
「準備体操と整理体操はですね」
「欠かしていませんね」
「はい」
 実際にだった、このことは。
「部活の前と後は」
「そうしたことを忘れますと」
「怪我の元ですね」
「金田正一さんも言っておられます」
 四百勝した大投手だ、速球だけじゃなくてカーブも相当だったらしい。何でもその落差は二階から落ちる位だったそうだ。
「まずはです」
「準備体操ですか」
「それをしなくては」
 本当にというのだ。
「怪我の元です」
「やっぱりそうですね」
「そうです、金田さんは怪我を恐れていました」
「あの人は、ですか」
「怪我をしたら一生なので」
 つまり選手生命に影響を与えてしまうというのだ。
「ですから準備体操もです」
「されていましたか」
「常に」
 それこそ練習そして試合前にというのだ。
「相当に身体に気を使っておられたので」
「怪我もですね」
「なかったのです」
 実際にというのだ。
「特に左手に気を使っておられました」
「あの人サウスポーだったから」
「猛練習とその気遣いがです」
「四百勝ですか」
「それをもたらしました」
 そうだったというのだ。
「食生活にも気を使っておられましたが」
「その中にですね」
「準備体操もありました」
「そうですか」
「はい、ですから私もです」
「ストレッチをですか」
「毎日寝る前にしています」
 そうして身体をほぐしているというのだ。
「そしてです」
「これまでですね」
「大きな怪我をしたことはありません」
「剣道も長く続けるにはですか」
「怪我をしないことです」 
 何といってもというのだ。
「頑張って下さい」
「そうさせてもらいます」
「是非共」
 こうしたことを話しているうちに僕も畑中さんも全身から凄まじい量の実際に滝の様な汗を流した。そしてその汗の後でだ。
 二人でまた水風呂に入った、そしてそれからだ。
 お湯のお風呂に二人で入った、ここで僕は周りを見回したが。 
 結構色々な人がいた、僕はその人達を見て一緒にお湯の中にいる畑中さんに言った。 
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