八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百十一話 お風呂でその十三
徐々にだ、身体があったまってだった。
汗が出て来た、僕はその中で畑中さんに言った。
「また汗が出てきましたね」
「そうですね」
「これがいいんですよね」
「はい、とにかくサウナではです」
「汗をかくことですね」
「そして身体の中の毒素を出すのです」
汗としてだ。
「そうすればいいのです」
「そうですね」
「ではです」
「このままですね」
「汗をかきましょう」
畑中さんは僕の横で汗をかきつつ話してくれた。
「どんどん」
「汗が出てきましたし」
「また滝の様な汗を出すことです」
「そうですね、気持ちいいですね」
心からだ、僕は言った。
「こうして汗をかくことも」
「いいことです」
「健康の為には」
「そうです」
「やっぱりあれですね」
僕は汗をかきはじめる中で言った。
「汗をかくことはいいことですね」
「そうです、運動もそうですが」
「サウナやお湯でかく汗もですね」
「いいものですから」
「ここでたっぷりと汗をかいて」
そしてとだ、僕はまた言った。
「毒素抜きます」
「是非。サウナはいいものです」
「本当にそうですよね」
「私もここは汗をかきます」
「それじゃあ」
「そして湯舟にも入りましょう」
お風呂派の畑中さんはこちらも楽しみにしていた。
「腰と肩、膝にもいいですから」
「身体を温めるからですね」
「勿論アキレス腱にもです」
運動で最も大事な部分の一つであることは言うまでもない、腰や膝、肩も大事だけれどアキレス腱も極めて重要だ。
「いいので」
「思いきり温めるべきですね」
「ここからストレッチもすれば」
「怪我はですね」
「かなり減ります」
実際にというのだ。
「私もこれまで打撲はありますが」
「そうした怪我はですか」
「したことがありません」
「お風呂とストレッチですか」
「ストレッチもです」
それもというのだ。
「欠かせません」
「畑中さんはそちらも」
「毎日しています」
実際にという返事だった、ここでも。
「寝る前には」
「昨夜もですか」
「義和様がお部屋におられない時にです」
ストレッチをされていたとのことだ。
「身体をほぐしていました」
「ストレッチもされて」
「充分に」
「そうなんですね」
「身体は本当に大事です」
怪我をしないことがというのだ。
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