八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

「長生きでもですね」
「この三つが備わってこそです」
「そういうことですね」
「ですから義和様も」
「健康的な生活、長生きの為には」
「この三つに気をつけて下さい」
「わかりました」
「そしてです」　
　畑中さんは僕にさらに話してくれた。
「こうした入浴もいいので」
「そうですね、心もリラックスしますし」
「悪いことはありません」
　身体にというのだ。
「ですから」
「こうしてですね」
「サウナにも入って」
「湯舟にもですね」
「入られて下さい」
「シャワーよりもいいですね」　
　むしろとだ、僕は思った。
「お風呂は」
「健康の為には」
「シャワーは身体を奇麗にしますが」
「それはそれで非常にいいことですが」
「汗をかいて毒素も出しませんし」
　身体の中に蓄積されているそれをだ、汗をかくと身体の中にあるそうしたものも出してくれるからいいのだ。
「温めてほぐすこともないですね」
「どうしても」
「だからですね」
「はい、ですから私は夏でもお風呂です」
「湯舟に入られていますか」
「そうしています」
　例え夏でもというのだ。
「そして身体の健康を保っています」
「お風呂に入ることでも」
「心もすっきりしますし」
　この効果もだ、畑中さんは口にした。
「いいのです」
「心身共にですね」
「奇麗になりますので」
「いいんですね」
「左様です」
「そうですよね、やっぱり」
「実は私の趣味の一つでもあります」
　入浴、それはというのだ。
「ですからこうして入ることが好きです」
「そうなのですね」
「ただ、過度の飲酒の後のサウナと水風呂はです」
「思いきり心臓に悪いですね」
「熱い場所から急に冷たい場所に入りますと」　
　どうしてもだ、こうしたことをすると。
「心臓に負担がかかります」
「だからよくないですね」
「特に睡眠不足の場合は」　
　睡眠不足の状態でサウナに入ると、というのだ。
「危険です」
「体力も落ちてますし」
「健康の為のお風呂がです」
「かえってですね」
「危険なものとなります」
　そうなってしまうというのだ。
「これでは本末転倒です」
「まさにそうですね」
「ですから」
「そうしたことはですか」
「慎むべきです」
「本当にそうですね、じゃあ僕も」
　僕も畑中さんの話を受けて言った。
「そこは気をつけます」
「その様に」
「今はかなり抜けていてよかったです」
　そのお酒がだ、お昼に空けた一本のワインがだ。本当に僕は親父似なのかお酒が抜けるのが結構早い。