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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十一話 お風呂でその九

「私もそうです」
「やっぱりそうですよね」
 僕も言われて思った、このことについて。
「健康は両方あってですね」
「睡眠もです」
「規則正しい生活ですか」
「はい」
「親父はそっちは」
 どう見てもだ。
「ないですね」
「ですが徹夜はされないですね」
「絶対に寝ますね」 
 どれだけ遊んでもだ。
「それは忘れないです」
「睡眠も大事です」
 健康に欠かせないというのだ。
「一日少しでも寝ると違います」
「一睡もしないよりはですね」
「当然適切な時間があります」
 睡眠時間にもだ、僕の場合は六時間寝れば疲れがすっきりと取れてそれで次の日はすっきりと動くことが出来る。
「しかしです」
「それでもですね」
「眠る時間は少しでもあるとです」
「全然違うからですね」
「寝るべきなのです」
「親父はそこもちゃんとしてるんですね」
 親父曰く三時間寝れば充分らしい、凄い体質だと思う。もっともレオナルド=ダ=ヴィンチは一日に十五分ずつ四回合わせて一時間寝れば充分だったらしい。ここまでくるとどういった体質か不思議なことだ。
「ちゃんと寝てるんですね」
「そうしたらです」
「健康にいいんですね」
「しかも長生きも出来ます」
「そうですね、そういえば」
 ここで僕はある人達のことを思い出した、その人達はというと。
「昔の漫画家さん達は」
「手塚治虫先生の頃ですね」
「はい、しょっちゅう徹夜してましたね」
「そしてそのせいか」
「六十位で」
 こうした人が多かった、残念ながら。特にイガグリ君を描いていた人は徹夜したその直後に大酒を飲んでそれが元で若死にしてしまったらしい。
「そういう多いですね」
「徹夜は後に残ります」
「ちゃんと寝ないとですね」
「どうしても身体、特に頭に残りますので」
「頭にですか」
「そうです、脳細胞が破壊されるといいます」
 徹夜、それはだ。
「脳も休めないといけないので」
「じゃあ三日連続の徹夜は」
 これも当時の漫画家さんはしていたらしい、徹夜出来ない体質の僕にとってはぞっとするしかない話だ。
「もうそれこそですね」
「行ってはいけないです」
「絶対にですね」
「はい、無茶もいいところです」
「寝ないといけないんですね」
「睡眠と運動、食事に気をつけることです」
「健康、それにですね」
 僕は自然とそこから先も見えた。健康の先にあるものが。 
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