八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百十一話 お風呂でその八
「本物の遊びじゃないって」
「言われて実際にですね」
「しないです」
この辺りは本当にしっかりしている、親父が言うには伊藤博文さんがそうだったらしい。女好きでも誰かの愛人でありそうな女の人には手を出さなかったらしい。人妻さんに手を出したとかいう話は嘘だったとのことだ。当時のマスコミが適当に書いていたのが真実だった様だ。
「ああした無茶苦茶な中でも」
「そうした方なので」
「食事もですか」
「はい」
「健康的なんですね」
「実は」
「栄養バランスも考えていて」
ただ美味しいものを食べるだけじゃなくてだ。
「義和様もです」
「今も健康なんですね」
「左様です」
「そういうことですね」
「私も食事には気をつけているつもりです」
畑中さんご自身もというのだ。
「粗食ではないですが」
「そうなんですか」
「実は食道楽です」
今はじめて聞いた畑中さんの一面だ、古武士みたいな人で質実剛健な人だと思っていたけれどだ。食事についても。
「色々なものを食べ飲んでいますが」
「それでもですか」
「はい、健康にもです」
「気をつけておられるんですね」
「はい」
食道楽の中で、というのだ。
「そうしています」
「そうですか」
「ビールや日本酒もです」
こうしたお酒もというのだ。
「控えていますし」
「ワインとかをですね」
「口にしています、元々好きですが」
「そうですか」
「お野菜や果物も採っています」
ビタミンもというのだ。
「そうしていますので」
「そうですか」
「食べる量も多いです」
「そういえばそうですね」
一緒に食べていてだ、畑中さんは確かにだ。
「食べる量多いですね」
「年齢を考えるとですね」
「はい」
思い出してみると確かにそうだ、畑中さんは。
「かなりですね」
「食べませんと」
「身体がもたないですか」
「お仕事も修行も出来ません」
「食事はバランスよく沢山食べて」
そしてだった、畑中さんの場合は。
「お仕事も修行も励む」
「そうしますと」
「健康なんですね」
「はい」
実際にというのだ。
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