八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百八話 プールサイドからその十四
「今度はね」
「ワインね」
「それがメインね」
「何だかんだで飲んでるね」
思うとだ。
「そのそれぞれの場所で」
「そうね、確かに」
「八条荘にいたら」
「もっと言うと八条町に関わっていると」
「そうなるわね」
「八条町にいると」
それこそとだ、僕はハウステンボスの雰囲気を楽しみながらそのうえでイタワッチさんとテレサさんに話した。
「どうしてもお酒とはね」
「縁が出来るのね」
「そうなるのね」
「そうなるよ」
どうしてもだ。
「そしてこうしてね」
「ハウステンボスにいても」
「江田島にいてもなのね」
「お酒を飲んでる」
「そうなるのね」
「そうだろうね」
縁が江田島やこのハウステンボスにも及ぶのだ。
「それでこうして飲んでるんだよ」
「まあそれはね」
イタワッチさんはここでは少し苦笑いになって言った。
「私達にしてはね」
「イスラム教徒だと」
「少し問題ね」
「お酒だからね」
「インドネシアやマレーシアはね、まだね」
「その辺りは寛容でも」
「トルコもね」
かつてオスマン=トルコという大帝国を築いたこの国もだ。ただトルコ人の友達はこのオスマン朝の歴史は入れずトルコを若い国と言っている。
「そうなのよね」
「あそこは地酒があるしね」
「そう、まだね」
「お酒に縁があっても」
「アッラーに謝罪すれば許してもらえるけれど」
「サウジアラビアとかは」
こうした教義に難しい国はだ。
「中々よね」
「うん、勧められないよ」
お酒自体をだ。
「そうした国の人は江田島でも飲んでなかったし」
「そうだったわね」
「八条荘にはそうした国の人はいないけれど」
あとイランの人も厳しい、この国はシーア派だけれどスンニー派もシーア派も厳しい国はかなり厳しいものがある。
「中々難しいんだよね」
「そうよね」
「何かイスラムの人に聞いたら」
イスラム圏全体のだ、それぞれの人達からだ。
「バイバルスはね」
「あの英雄ね」
「十字軍やモンゴルを破った」
サラディンと同じかそれ以上の英雄らしい、とにかく戦争に強くかつ義侠心も備えた英雄に相応しい人だったらしい。
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