八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百八話 プールサイドからその十二
「一本位?」
「それ位よね」
「二本飲んだらね」
「危ないわね」
「うん、まあね」
僕も二人の話を聞いて言った。
「それ位が限度かな」
「夜も飲むし」
「だからね」
僕はさらに言った。
「出来る限りね」
「今は抑える」
「控えるべきね」
「飲んでも一本」
「それ位ね」
「フォンデュにも一応入ってるし」
こちらは白ワインだ、ワインはワインでも。
「後でお風呂を楽しむのなら」
「控えるべき」
「そういうことね」
「身体の為にね」
下手をすれば心臓に負担がかかるしだ。
「その方がいいね」
「そういうことね、今はね」
イタワッチさんも応えてくれた、テレサさんも頷いていた。
「一本にしておくわ」
「私も」
そのテレサさんも言ってきた。
「そうするから」
「それじゃあ」
「ええ、今はね」
「ワインは一本にしておくわ」
二人も僕に言ってくれた、そして。
僕達はフォンデュを食べはじめた、串に刺さったパンやソーセージを溶けたチーズの中に入れてそうして食べる。
溶けたチーズがパンやソーセージを包んでだ、これが実にだった。
「美味しいね」
「ええ、これはね」
イタワッチさんもテレサさんも言う。
「チーズがパンやソーセージを包んで」
「独特の味にしてね」
「溶けたこのチーズの感じがね」
「絶品ね」
「そうなんだよね」
僕もフォンデュを食べつつ話した。
「これがまたいいんだよね」
「濃厚な味でね」
「素材の味も活かしていて」
「シンプルなのがまたよくて」
「これはいいわね」
「僕もそう思うよ、だからね」
ここでも食べながら話した。
「どんどん食べられるんだよね」
「義和の言う通りね」
「ワインにも合うわ」
「チーズとワインはよく合うけれど」
「ワインも進むわ」
「うん、けれどくれぐれも言うけれど」
僕はまた二人に忠告した。
「出来る限りはだよ」
「後でお風呂に入るなら」
「ワインは一本だけ」
「控えていくべきね」
「身体のことを考えて」
「そうしてね」
是非にとだ、僕は二人にまた言った。
「ここは」
「ええ、そうするわね」
「後でまた飲むし」
「今は一本だけ」
「そうするわね」
「そうしてね、あとフォンデュの後は」
僕はそれを楽しんだ後の話もした、とはいってもここで話したのはさっきまでのお風呂のお話じゃない。もっと近くの後の話だ。
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