八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百七話 朝御飯の後でその十二
「バイクは怖いのよ」
「水着とか軽装じゃ」
「絶対によ」
それこそというのだ。
「乗らないことよ」
「そこはだね」
「そう、まあこの水着は」
イタワッチさんは自分自身でもバドワイザーの白の水着を見た、何かスタイルがいいと凄く映える水着だ。
「私自身気に入ってるわ」
「だから着てるんだね」
「そういうことよ」
「それで私は」
今度はテレサさんが言ってきた、見れば見る程白と黒のコントラストがいい具合に飾っているビキニだと思った。
「メイドのね」
「その色をだね」
「意識して」
「その水着にしたんだ」
「そうなの」
言いつつ頬も赤らめさせた。
「いいかしら」
「いいよ、メイドさんらしいね」
「そうよね」
「囲碁かオセロみたいね」
「そうね」
このことは言われて気付いたテレサさんだった。
「言われてみれば同じ色ね」
「そうだよね」
「ええ、囲碁とかオセロもね」
こうした遊びもだ。
「配色は同じね」
「白と黒で」
「チェスもそうだし」
「白と黒は」
まさにだった。
「最高の配色よ」
「シンプルだけれど凄く目立って」
「どっちも引き立って」
白も黒もだ、正反対だけに引き立たせ合ってくれる。そうした好対照だ。
「いい感じだから」
「いいよね」
「ええ、ただ」
「ただ?」
「冒険もしたの」
ここでも頬を赤らめさせてだ、テレサさんは僕に話した。
「ちょっと以上に」
「冒険?」
「同じ配色でワンピースもあったけれど」
「あっ、ビキニが」
「ちょっとこれは」
頬がさらに赤くなった、東南アジアの人特有の日に焼けた褐色の顔でもわかる位に赤くなっていた。
「恥ずかしいと思ったけれど」
「それでも」
「ええ、勇気を出して」
そのうえでというのだ。
「選んでみたの」
「そうだったんだ」
「下着と同じで」
ビキニはというのだ。
ページ上へ戻る