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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五話 夜になってその十四

「何度観てもね」
「義和殿の言った通りでござるな」
「この世のものとはね」
「思えない位でござる」
「そうだよね」
「夢の中にいるみたいでござる」
「あっちも凄いヨ」
「光のフラメンコあるか」
 ジューンさんと水蓮さんは動物、光により再現されている彼等を観て驚いていた。
「光の海の中に鯨がいるなんテ」
「本当に夢みたいある」
「こここの世なノ?」
「別の世界に入ったのではないあるか」
「僕も最初そう思ったし」
 最初に観たその時にだ。
「今もそう思っているけれど」
「実際に目の前に存在していル」
「そうあるな」
「うん、夢じゃないよ」
 僕は二人に確かな声で答えた。
「この光景はね」
「宮殿も凄かったけれどね」
 日菜子さんも僕に話してきた。
「ここもね」
「凄いですよね」
「中にいたら、ずっと」
「いたいですね」
「そう思えてくるわ」
 恍惚とさえしている顔での言葉だった。
「これまでになくそう思えるわ」
「そうね、日本の中でも」
 チェチーリアさんは夜の輝きの中にいた、イルミネーションの輝き、夜のその中に浮かび上がっているみたいになっていた。
「ここはね」
「特にですね」
「凄くて」
 それでというのだ。
「ずっといたくなるわ」
「ここに住みたいわね」
「そうね」
「あっ、住もうと思ったら」
 その場合についてもとだ、僕は二人に話した。
「出来ますよ」
「そうなの」
「ここに住めるの」
「はい、家もありますから」
 ハウステンボスのすぐ近くにだ、それこそ目と鼻の先で簡単に行くことが出来る。
「そこに家を買って」
「すぐに行き来出来て」
「ここで楽しめるのね」
「今みたいに」
「そうしたことも出来るの」
「そうです、流石に高いですけれど」
 そのお家はだ、何でも一億円以上する物件もあるらしい。
「別荘持ってる人もいます」
「お金持ち無双でござるな」 
 僕の今の話にマルヤムさんはこう言った。
「まさに」
「無双というと」
「言葉が悪いござるか」
「まあね、ちょっとね」
 その表現だとだ、僕はマルヤムさんに話した。
「やりたい放題といか」
「そうした感じになるでござるか」
「うん、実際に無双といってもね」
 この言葉を広めたゲームのシリーズにしてもだ。 
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