ヘタリア学園
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第五千六百八十四話 孤児と失業者が
第五千六百八十四話 孤児と失業者が
ドイツは当時を振り返って日本に難しいお顔で言いました。
「街も無残な有様だった」
「戦場になっていなくてもですね」
「国土は守ったが」
ドイツの領土に敵兵は一兵も入れませんでした。
「しかしだ」
「それでもですね」
「そうだ、街には孤児と失業者が溢れていてだ」
そしてというのです。
「どうしようもなく荒れていた」
「そうでしたね」
「全く以て辛い状況だった」
本当にというのです。
「そういう状況ならわかるな」
「犯罪も多かったのですね」
「だから異常犯罪者も多かった」
「暗い世相だったと」
「暗く夢も希望もない」
まさにというのです。
当時のドイツはそうしたとんでもない状況だったのです、異常犯罪者が多く出た下地は既にあったのです。
第五千六百八十四話 完
2017・1・20
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