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ヘタリア学園

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第五千五百八十六話  勿論一ミリも

第五千五百八十六話  勿論一ミリも
 アメリカも中国も肝心の開催場所を見て言いました。
「やあ、本当に積もってないな」
「一ミリもあるな」
「もうすぐ十二月なのにこうだぞ」
「これは凄いあるな」
「確かに今は人工雪あるけれどな」
「それでもこれはねえだろ」
 晴れ渡った顔のアメリカと中国とは違い真剣に不安になっているイギリスとフランスでした、そのうえで言っています。何と連合国の面々の前にある平昌には雪がないのです。
「人工雪も金がかかるんだぞ」
「しかもオリンピックになると相当な量だぞ」
「今のあいつにそんな金ねえだろ」
「再来年運よく雪が降ればいいけれどな」
「それはまさに神のみぞ知るだな」
「天佑を待つある」
 今も無意味に明るく言うアメリカと中国でした。
「しかもここは北朝鮮の大砲の射程内だぞ」
「ひょっとしたらひょっとするある」
「どんどん不安になってきたな」
「雪降れよ、雪」
 心から思うイギリスとフランスでした、もうすぐ十二月なのに雪は全くありません。


第五千五百八十六話   完


                          2016・11・30
 
 
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