英雄伝説 絆の軌跡
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第2話 出会い
前書き
休みが日曜だけ…
ま、いいけどね
メルトは白衣姿の研究員、ワイスマンの指示でグランセルにいた。
ワイスマンから受けた指示とは「レンの実験のサポート」である。
執行者…身喰らう蛇の幹部の事を指すのだがレンは執行者の中でもとりわけ若い。というか子供だ。
そんなレンが何故結社(身喰らう蛇)に居るのかはとある事件がきっかけなのだが、今は割愛する。
そんなレンが主導する実験はあまり穴はないがまだ子供という事も有り、本人が色々と遊んでしまう。
その遊びによって実験が失敗するのを防ぐのがメルトの任務だ。
レンから実験内容を聞いたメルトは遊撃士協会に向かった。
結社の調査員であるエステル・ブライトに会うためだ。
レンはいずれエステルと行動を共にする。その時の為に先に会いレンと合流する。
遊撃士協会の中には丁度何人かの遊撃士がいた。
栗色の髪をツインテールに結んだエステル、赤毛でその背には背丈程の大剣を背負っているアガット・クロスナー、ジェニス王立学園の生徒クローゼ・リンツ、レンとほぼ同年代のティータ・ラッセル、白いコートに身を包んだオリビエ・レンハイム。
彼女らの情報はワイスマンから既に聞いている為、この中で純粋な遊撃士はエステルとアガットであることを知っているが初対面の為それを口には出さない。
「なにかご用ですか?」
そう聞いたのは受付のエルナン。
「依頼したいことがあって来ました」
その依頼はエステル達と行動を共にするためのダミーである。
「行方不明の私の兄を探してほしいのです」
「行方不明のお兄さん?」
「はい、少し長くなるのですが宜しいでしょうか?」
「うん、大丈夫よ」
依頼はリベール人だった兄、ライオ・フォードは各国を旅するのが趣味だった。
しかしリベールに来てある日、連絡がとれなくなった。最後に連絡をとったのはグランセルの為、遊撃士協会を訪れたという設定だ。
「ああ、話は大体分かった。エステル、どうする?」
「受けるわ。大切なお兄さんだもんね」
「ありがとうございます。それで1つお願いがあるんですが私も貴方達と一緒に行動していいですか?」
「ええっ!?」
エステルの驚きも当然である。遊撃士といえば戦闘が必要不可欠だ。そんな危険がつきまとうのに普通は一般人を連れたりしない。護衛の場合は流石に別だが。
そんなエステルの意見に対しクローゼが有る提案をした。
メルトとクローゼが模擬戦をし、勝利することが出来ればエステル達と共にする。負けたら大人しく待つというものだった。
模擬戦の相手がクローゼなのは自分も一般人だが協力員として一緒に居るため、ある程度の実力はあるためである。
模擬戦を行うために一行はグランアリーナの闘技場に向かった。
闘技場ではクローゼはレイピアを構えいつでも戦えるようにしていた。
それを見たメルトも戦闘態勢になり、エステルのかけ声で開始された。
メルトは牽制の為、何本か矢を放つ。
クローゼはそれを躱しレイピアならではの流れる動きでメルトに向かう。
メルトはそれを同じく剣で対応し、一旦距離をとった。
距離があいたら矢を放ち、近付いたら剣で相手をして遠近対応していた。
クローゼはレイピアでは埒があかないと感じたのかクラフト、ケンプファーを使った。
ケンプファーはクローゼのペット(?)である白ハヤブサを相手に突進させるクラフトである。
それを受けたメルトは予想外の奇襲で体勢を崩しクローゼがアーツの詠唱を始める。
「アクアブリード!」
その声と共に水の塊がメルトを襲うが視力、反射速度には自身があるため、体勢を崩しながらも攻撃を回避。
一気に距離を詰めクラフトを使う。
「いきます…!リュード!」
リュードは剣の背で相手を打ち上げ、宙に浮いた所を斬りつけ相手を飛ばすクラフトである。
そのクラフトをもろに受けたクローゼは壁に打ち付けられ、動けない所を首元に剣の刃を斬りつけない様に当てた。
「…勝負有りね」
「お見事です」
こうして模擬戦はメルトの勝利で幕を閉じた。
後書き
メルトは執行者の中ではあまり強い方ではありません。
強さ的にはヨシュアと同じぐらいです。
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