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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第九十話 巨大な模型その十一

「石炭で動いてたしね」
「燃料も違ったのね」
「そうだったんだ」
 日露戦争の軍艦と大戦の頃の軍艦はだ。
「もう全然ね」
「違ってて」
「大和みたいなのじゃなくて」
「帆船に近いよ」
 むしろ帆船から当時の軍艦になった、技術革新と共に。
「ああいった大和っていうか大戦の頃の感じになったのは」
「技術が変わったの」
「いや、凄い戦艦が出たんだ」
 二人にこのことを話した。
「イギリスにね」
「その頃のイギリスって」
「世界の七つの海を支配していたのよね」
「そのイギリス海軍でドレッドノートっていう戦艦が出来たけれど」 
 海軍マニアの人なら誰でも知っている軍艦だ、それこそ。
「左舷と右舷に大砲を置かずに真ん中に集めてね」
「大和みたいに」
「ああいう感じにしたの」
「というか大和はそのドレッドノートの流れなんだ」
 ドレッドノート以降の軍艦、どの国のものもだ。
「むしろね」
「そのドレッドノートからなのね」
「変わったのね」
「帆船みたいなのから大和みたいな形に」
「ああした大砲の配置になったの」
「船の形も変わったよ」
 ドレッドノートからだ、だから当時世界各国の海軍の人達は仰天したらしい。そのドレッドノートの姿を見てだ。
「その船から」
「それでそのドレッドノートの写真は?」
 香織さんは資料館の中を見回しながら僕に聞いてきた。
「ここにあるの?」
「イギリス海軍の軍艦だったから」
「ないのね」
「うん、そうだよ」
「そうなのね、それは残念ね」
「ネットで検索したらすぐに出るよ」 
 ドレッドノートと入力するとだ。
「その写真もね」
「簡単に出るのね」
「有名な船だからね」
 海軍マニア、もっと言うと軍事マニアの人達の間ではだ。
「すぐに出るよ」
「じゃあ今度見てみるわね」
「そうしてね」
「歴史的な船なのね」
「軍事的にはね」 
 革新的、革命的と言うべきだろうか。
「そうした船だよ」
「帝国海軍にも影響を与えた」
「そうなんだ、それと」
 軍艦だけでなく航空機や軍人さん達の資料も観ながら僕は香織さんに話した、そのうえで詩織さんにも話した。
「航空機多いんだよね」
「零戦とかね」
「確かに多いわね」
「帝国海軍って航空機も好きだったから」
 それも大好きだったとしか思えない。
「空母も結構あったし」
「そういえば空母の写真もあったわね」
「そうよね」 
 二人も空母と聞いて頷いた。
「その航空機を搭載する」
「そうした艦艇もあったのね」
「二十四隻建造したらしいから」
 戦争が終わるまでにだ。
「それでかなり使ってたからね」
「今の海自さんには空母ないけれど」
「昔はあったのね」
「いづもとか空母に近いけれどね」 
 というか外見を観たらそのまま空母だ、かなり大きいしヘリコプターもかなりの数を搭載出来る。ヘリ空母と言うべきか。 
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