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ヘタリア学園

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第五千九百二十八話  格好よかった

第五千九百二十八話  格好よかった
 アレクサンドロスさんは伊達に強かった訳ではありません、全身から香気が漂い美形で運動神経抜群で文学青年でした。
「所謂チート系ですか」
「洒落にならないスペックだったのは確かだな」
 トルコは日本をマケドニアまで案内したうえでお話しました。
「やっぱりな」
「そうでしたね」
「さもないと自分が陣頭指揮執って生き残れないさ」
 かなりの重傷を負う時があったのは確かですが。
「剣抜いて戦場で戦ってな」
「サッカーやハンドボールのキーパーが攻撃に参加するより凄いですね」
 時折こうした人もいます。
「それはまた」
「日本だと義経さんか」
「あの人も自ら刀を抜いて戦っておられましたが」
「アレクサンドロスさんは総大将だったからな」
「総大将自ら敵と切り結ぶなぞ」
「謙信さんみてえだな」
「その域ですね」
 やっぱり普通ではありません、幾ら自分をアキレウスの生まれ変わりだと思っていても。だからこそ格好よかったのですが。


第五千九百二十八話   完


                        2016・10・31 
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