八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第八十八話 幹部候補生学校その一
第八十八話 幹部候補生学校
先生にだ、僕達は部活の後でこう言われた。
「今日のお昼はあっちで食うからな」
「何処ですか?あっちって」
一年の子のうちの一人が先生に尋ね返した。
「一体」
「決まってるだろ、海自さんの学校だよ」
先生は一年の子に笑って答えた。
「ここに来る時に前を通っただろ」
「ああ、あの広い学校ですか」
「そうだよ、あそこだよ」
まさにとだ、先生はさらに言った。
「今日はあそこに行くからな」
「あそこが海自さんの学校だったんですか」
「そうだ、面白いぞ」
「わかりました、それでお昼は」
「カレーだよ」
決まってるだろとだ、先生は言葉の中にこの言葉を入れて言った。
「それだよ」
「カレーですか」
「そうだ、元々カレーは海軍の食べものだしな」
「えっ、そうなんですか」
「そうなんだよ、これがな」
先生は明るいまま話した。
「あれは海軍からなんだよ」
「海軍からはじまった食べものですか」
「イギリス海軍がカレールーのシチューを食べててな」
牛乳だと昔の船旅だと保存出来ないので当時イギリスが植民地にしていたインドのそれを取り入れたとのことだ。
「それを御飯にかけたのがカレーなんだよ」
「成程」
「御飯に合わせてとろりとさせてな」
「それははじめて知りました」
「そうか、けれどこれで覚えたな」
「はい、よく」
「ならカレー食え、食べ放題だからな」
お昼のそれはというのだ。
「自衛隊さんはサービスいいからな」
「何杯食べてもいいんですね」
「ああ、好きなだけな」
自衛隊さんの気前のよさに付け込んでというのだ。
「食えよ、いいな」
「そうさせてもらいます、じゃあカレー食って」
「今日の午後は勉強だ」
歴史のだ、何はともあれ僕達はシャワーを浴びて汗を落としてすっきりしてだった。制服を着て海上自衛隊幹部候補生学校に入った。するとすぐにだ。
白い、帽子の顎止めや階級章に金色が入った制服を着た人が案内役に来てくれた。一年の子達はそpの人を見て先輩の僕達に聞いてきた。
「あの人が、ですよね」
「自衛官ですよね」
「そうだよ」
その通りだとだ、二年生の一人小林君が一年の子達に答えた。
「あの人がな」
「ですか、何か格好いいですね」
「白くて奇麗な制服ですね」
「海軍って感じで」
「実際他の国の海軍さんああした軍服だしな」
小林君は彼等にこうも言った。
「夏は白でな」
「日の光反射して涼しいからですね」
「だからですね」
「そうだよ、山本五十六さんだって白い軍服だっただろ」
「あっ、確かに」
「そういえば」
一年の子達も山本五十六と聞いて言う。
「あの人そうした軍服着てましたね」
「あの人は詰襟でしたけれど」
「実際白い軍服でしたね」
「自衛隊の人と同じで」
ただ案内役の人は半袖で薄い生地の制服だ、この制服は略装といって山本五十六さんが着ていたのは礼装という正規の軍服だ。
「白ランでしたけれど」
「そうでしたね」
「そうだろ、海軍とか海自さんは夏は白になってるんだよ」
小林君は一年の子達にあらためて話した。
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