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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八十七話 帝国海軍その二

「ああ、何かな」
「すっきりしてきたな」
「そうだな」
「汗かいてな」
 それでだった、僕にしても。
「すっきりしてくるな」
「じゃあこのまま汗かいて」
「水風呂で身体冷やしてな」
「またサウナに入って」
「酒抜くか」
「こうして」
「うん、飲んですぐは危ないけれど」
 サウナでも湯舟でもだ。
「こうしたらね」
「二日酔いだとな」
「まだいいんだよな」
「じゃあここで酒抜いて」
「朝飯食おうな」
「それまでには風呂からあがってるしな」
「かなり早く起きたからな」
「そうだね、かなり早く起きたね」
 今日もだ、むしろ昨日よりも早かった。
「だからね」
「ゆっくりと入るか」
「それで酒抜こうな」
「そうしてな」
「復活しようぜ」
「そう、復活だよね」
 確かにお酒は抜けてきているけれどまだまだ残っている、身体はまだだるくてそれで僕もこう皆に言ったのだ。
「これはね」
「だよな、酒が抜けて」
「ゾンビから復活だぜ」
「頭も身体もすっきりして」
「生き返るんだな、俺達」
「うん、お酒は飲んだら気持ちよくなるけれど」
 だから僕も好きだ、それもかなり。
「それが過ぎるとね」
「この通りな」
「死んだみたいになるからな」
「ガチゾンビみたいにな」
「飯も食えなくなって」
「そう、けれどここでお酒を抜いて」 
 それでだった。
「復活しようね」
「一旦汗かいて」
「それで水風呂に入って冷やしてな」
「またサウナに入って」
「それで完璧だな」
「そうだね、それでお酒も抜けるよ」
 完全にとだ、僕は言ってだった。
 皆と一緒にサウナで汗をかいてからだ、その汗が玉みたいに身体中から出てそれが滝みたいに流れてからだった。
 一旦サウナ室から出てお水を浴びて水風呂に入った、すると。
 身体が冷えてだ、ここでもだった。
「お酒抜けるね」
「ああ、こっちでもな」
「水風呂でもな」
「酒抜けるんだよな」
「それもかなりな」
 部屋の他の面々も入っている、それで頭が急激に晴れやかになっていく声で僕に応えてくれた。水風呂の中で。
「これもいいよな、サウナってな」
「水風呂もな」
「一気に身体冷やして」
「そこでも酒抜けてな」
「またサウナに入ればな」
「もう完璧だぜ」
「酒完全に抜けてるな」
 皆声が楽しそうだった、そして。 
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