八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第八十六話 自分も歌ってみてその十三
「ナマハゲとかはね」
「そうだよね」
「アカマターとかクロマターとかトシドンとかもだけれど」
「妖怪と言ってもいいけれど」
「一応神様なのよ」
「年神だね」
「そうよ」
そうなるというのだ。
「そうした神様よ」
「そうだよね」
「まあヒバゴンもそうなるかもね」
「未確認動物じゃなくて」
「そのうちね」
そうした土地神になるかも知れないというのだ、ナマハゲ達と同じく。
「なるかもね」
「そうなんだね」
「まあ正体わからないけれどね」
見間違えという可能性もある、未確認動物の代名詞にもなっているネッシーにしても流木の見間違えではないかという説もある。
「まだ」
「妖怪かな」
「狒々とか?」
「そうかも知れないね、本当に」
「狒々ね」
詩織さんは考える顔になり狒々についてこうしたことも言った。
「私狒々とは付き合いたくないわね」
「どうしてそうなるの?」
「いや、狒々って女好きっていうから」
「ああ、狒々爺」
「そうしたのタイプじゃないから」
「まあそれはね」
女の子は確かにそうした人は好きじゃない、親父みたいなのじゃなくて如何にもスケベそうな男の人にはだ。
「僕もわかるよ」
「あからさまなのはね」
「好かれないよね」
「どうしてもね」
「そうだよね」
「まあ猪八戒はね」
西遊記の登場人物だ、食い意地が張って女好きだ。
「まだいいけれど」
「そっちはいいんだ」
「愛嬌があるし強いから」
だからというのだ。
「まだいいのよ」
「愛嬌だね」
「そう、まだね」
「そうなんだね」
「どっちかっていうと孫悟空よりもね」
「詩織さんは猪八戒の方がいいんだ」
「孫悟空って乱暴だから」
何しろ天界全体に一人で喧嘩を売って大暴れした位だ、考えてみたら滅茶苦茶な強さだ。元祖チートキャラと言うべきか。
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