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嘘をつくから

作者:夢叶
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新感覚

準備をするのが、煩わしいだけなのだ
そこに向かうのが、面倒なだけなのだ

誰かが用意しておいてくれるなら
どれだけやりやすいだろうか
私はそこに向かうだけでいい
ついでに片づけもしてくれれば、なおよい

重たい荷物をもって歩くのは本当につらくて
やる気というものを、全て地面に落としてきているようだ

もしも本当にそんなことをしてくれる人がいたとしたら

私はきっと今よりももっと楽しくできる
毎日は無理だとしても、もう一時間くらい長くやっても良いほどに

私は用意する煩わしさを忘れ
そこに向かう面倒さを忘れ

そしてその誰かが煩わしさと面倒さに嫌気がさし、いなくなってしまった時

私はきっと、久しぶりのその煩わしさと面倒さに

新鮮さを見出すのだろう

それならば、なお、よし

 
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