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平成ライダーの世界

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第二十四章

 彼は何とか助かり良太郎達と別れて自分の世界で生きることになりました。ところがテレビでも最終回で出て来たり映画でも出たりしています。何かにつけて出て来るところを見ると寂しがり屋なのでしょう。しかも良太郎やイマジン達も好きなようです。彼もまたあまり素直でない性格ですがやはり良太郎と縁のあるイマジンらしく決して悪人ではありません。むしろいてくれると楽しくなる存在です。やはりジークもいないと寂しかったりします。
 イマジンの最後はデネブです。僕はこの作品の中ではデネブが一番好きだったりします。あくまで桜井の為に動き戦います。何かにつけて世話を焼くお母さんみたいな性格です。それで桜井にも時々プロレス技をかけられたりしていました。しかしその心はあくまで桜井を見ており彼の為には一命を賭けることも厭いません。
 桜井はどうやら牛若丸でデネブは武蔵坊弁慶です。それは外見からおおよその察しがつくことですがデネブは弁慶の忠義が桜井への友情になっています。二人の絆はかなり強いものでありお互いを信頼し合っています。その為戦闘になると良太郎とモモタロス達のそれにも全く引けを取らないダブルアクションを見せました。桜井が消えた時は良太郎と共にいましたがその後で桜井を忘れてしまっていたことを謝罪していました。これもまた彼がどれだけ桜井を大切に思っているかということの証左でしょう。僕はデネブのこの一途さが大好きです。キャラクターとして非常にコミカルでありデネブキャンデーを出したりするお茶目な一面もあり僕が彼が好きになりました。本当にいいキャラクターだと思います。デネブもまた最高のイマジンです。
 ここまでお話させてもらったところでヒロイン達に移りたいと思います。
 電王のヒロイン陣は粒揃いです。どのキャラクターも非常に魅力的です。演じている女優さん達はどなたも物凄い美人さん達ばかりです。戦隊ではゴーオンイエローこと逢沢りなさんも抜群に可愛いですが電王に出ている女優さん達もです。非常に奇麗な人達ばかりです。
 その最初に取り上げたいのはハナです。平成ライダーのヒロインの中で最も人気があるとも言われていますがさもありなんです。演じておられた二人の女優さんは凄い美人さんだったり有り得ないまでの美少女でした。その美しさや可愛さがそのままヒロインとしての人気につながっていました。
 まずはかなり褒めさせてもらったハナですがキャラクターとしてもです。非常にいいキャラクターでした。
 外見はとにかく奇麗、若しくは可愛いのですが戦闘力は桁外れでした。これまでのライダーヒロインの中でも最強だったのではないかと思える位です。生身だというのに普通にイマジンと戦えたり投げたフォークが電車の壁に突き刺さったりです。ポテンシャルは良太郎より明らかに高かった位です。そこまで強いうえに性格は芯は強くそのうえいつも良太郎のことを気にかけていました。良太郎にとってはもう一人のお姉さんといった感じでした。良太郎が一見すると頼りない感じなのでハナのその強さが彼も彼女自身も引き立てていました。
 そのハナもまた良太郎と同じく特異点であり彼女は実は良太郎にとって姪でした。そして彼女の存在こそがカイの行動を否定するものでしたがそのポジションから見て彼女も仮面ライダーになるのかな、とも思いましたがそれはなりませんでした。これは少し残念ですがそれでも彼女が非常に魅力的だったことには何の変わりもないでしょう。奇麗で強いだけでなく可憐なところもありそして非常に心優しいキャラクターでした。ヒロインという点でも電王はかなり得点が高いですがハナはその中で堂々のメインヒロインでした。
 そして次に良太郎の姉である野上愛里です。この人も演じておられる女優さんが物凄い美人さんでした。ハナに負けない位の美人でありよくもまあこれだけ美人さんが揃ったものだと第一話にして唸る程でした。実際にこの人は作品中でもてもてでした。
 おっとりしている性格であり何かを待っている感じです。いつも彼女に言い寄る怪しげなジャーナリストと霊能力者という胡散臭いコンビがこれまた彼女の存在を引き立てていました。彼女のモデルはかぐや姫だとのことですがそのモデルに相応しく。星を愛し待っている、そうした女性でした。
 彼女の謎が電王のストーリーの謎の一環でしたがそれは徐々に明らかになっていきます。桜井こそが彼女の待ち人であり愛しい相手でした。しかし彼女は結局本来の桜井と別れなければなりませんでした。この辺りのストーリーは非常に複雑ですが愛里はその中で重要な位置を占めていたことには変わりありません。
 喫茶店で星と共に何かを待っているその姿がとにかく奇麗でした。僕はこのキャラクターも好きだったりします。実は第一話でどうも剣崎が出ているようなのですが僕はこれと劇場版での刑事の父親のことから電王と剣の世界は間違いなくリンクしていると考えています。
 剣崎は人間に戻ってから愛里を好きになりミルクディッパーに出入りしているのでしょう。そしてあの刑事の父親は実はヒューマンアンデットでありあの後すぐにジョーカーに倒され彼を人間にしていったのでしょう。そうしたことを考えますと実に些細なポイントから平成ライダーのそれぞれのリンクが見られます。
 話を愛里に戻しますと何気に彼女も芯が強いです。こうした辺りは脚本家の小林靖子氏の嗜好でしょうか。それが作品にいい影響を与えていると思います。
 最後にはナオミとオーナーです。オーナーはかなり重要な人物なのですが作品中ではどうにもコミカルな部分ばかりが目に入る存在でした。大物である筈なのですがそれをあまり感じさせません。そもそも電ライナーとは何であるか、それについてもかなりの謎ですが僕はこの謎はおそらくツクヨミが時間の面からもスサノオを監視し封じ込める為に作ったものではないのかと考えています。オーナーがスサノオやツクヨミの存在を知っていたかどうかですがおそらくは知っていたのではないか、と思います。そうしてそのうえで泰然自若としていたのでしょう。そうしたことを考えますとこのオーナーはかなりの傑物です。 
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