ヘタリア学園
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第五千八百十五話 まずは奥さんが
第五千八百十五話 まずは奥さんが
現地を調査しはじめてすぐにというか事前の情報収集でわかっていたことはといいますと。
「その吸血鬼の名前はペーター=プロゴロヴィッチ」
「農夫ですね」
「普通の人物ですが」
「この人物が」
オーストリアさんも軍人さん達もいぶかしんでいました。
「あのジル=ド=レイやエリザベート=バートリーの様な人物ではなく」
「ごく普通に生きてきた農夫がですか」
「死んで吸血鬼になった」
「何故でしょうか」
「そのことも疑問ですが」
オーストリアさんは首を傾げさせつつ言います。
「最初は奥さんのところに出て来ていますね」
「生前の伴侶の」
「その方に」
「そして靴をくれと言ってきたのですか」
墓場から出て来てです。
「そこからですか」
「その奥さんは何処かに逃げましたが」
果たして生きているのでしょうか、吸血鬼にものを渡しては絶対にいけないと言われていたりするのですが。
第五千八百十五話 完
2016・9・3
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