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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八十一話 青い海と白い砂その八

「そのことは」
「そうなの」
「そう、普通に」
 それこそというのだ。
「大きな胸も小さい胸もいい」
「そうなの」
「というかエリザは」
 ここでだ、友奈さんは。 
 さエリザんの足やお尻を見てだ、こう言った。
「いいと思う」
「足やお尻が」
「そう、いいから」
「そうなの」
「女の子は足もお尻もあるから」
「つまり身体全体が」
「そうしたところがいいならいい」
 今もだ、友奈さんはエリザさんの足やお尻を見ている。
「別に」
「そうなの」
「そう、普通に」
 まさにというのだ。
「胸だけが全てじゃない」
「それが真理」
「そう、それでその親戚の方は今は」
「同じこと言ってる」
「それはその考え方」
 その人のというのだ。
「人それぞれ」
「巨乳だけがいいというのも」
「それもまた」
 一つの考えだというのだ。
「けれどそれだけじゃない」
「足やお尻も」
「脇がいいという人もいるから」
「脇の何処がいいの」
 無表情だけれどかなり真剣に言ったエリザさんだった。
「理解不能」
「けれどそうした人もいるの」
「男の人には」
「そうなの」
「わからない」
 エリザさんはぽつりとした口調でまた言った。
「胸が全てじゃないの」
「そこは本当に」
「それぞれ」
「そう、脚がいい人もいる」
「だったら」
 エリザさんは友奈さんのその脚を見て言った、見ればその脚はかなり奇麗だ。白くてしかもすらりとしていて程よく肉付きだ。
「友奈はいける」
「私の脚は」
「奇麗だから」
「そう言ってくれるの」
「とにかく人は胸だけじゃない」
「それはそうよ」
「そういえば」
 早百合さんは今も手袋をしている、その手を見つつ言うのだった。水着は結構露出がある。
「私の手も」
「その手もなの」
「よく見られたりします」
「そうなの、ただ」
「はい、今は」
 早百合さんはこうエリザさんに言った。
「というか今もです」
「手袋してるの」
「演奏の時以外は」
 まさにというのだ。
「こうしています」
「そうなの」
「出来るだけ怪我をしない様に」
「手袋でガードをしている」
「はい」
「そうなの」
「この手が全てですから」
 ピアニストである早百合さんにとってはというのだ。 
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