八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第八十一話 青い海と白い砂その七
「そんなのなくなってしまえ」
「好きでなったのではない」
「それは私もだ」
留美さんと井上さんはまた言った、ここで僕はあることに気付いた。
留美さんと井上さんは声が似ている、聞き間違えそうになる位にだ。
しかも胸もだ、二人共確かに大きい。二十四人の中でも双璧だろうか。
まずは留美さんの胸をだ、ジョーンさんはつついた。
「えい」
「ひゃうっ!?」
「こっちも」
「はうっ!?」
井上さんの胸もつつくとだ、二人は声をあげた。
そしてだ、また言ったエリザさんだった。
「日本人でも大きい娘は大きい」
「あの」
そのエリザさんに早百合さんが言う。白のワンピースの水着だけれどカットは思った以上にきわどいものがある。この人も結構ある。
「そこれはそれぞれで」
「人の」
「一概に決まっていません」
「そうなの」」
「エリザさんは日本人は」
「私と同じと思ってた」
これがエリザさんの返事だった。
「そう」
「そうだったのですか」
「アパートのお風呂場で見て違う娘もいて」
今度は早百合さんの胸をじっと見ていた。
「特にこの二人」
「触ってから言うな」
「そうだ、これが男なら容赦しなかったぞ」
留美さんと井上さんはそれぞれお顔を真っ赤にさせてエリザさんに言い返した、傍から見てもかなり必死の顔だ。
「大きいだの何だのと」
「そんなことはそれぞれだ」
「しかも大きいからといってだ」
「いいというものではないぞ」
「いや、巨乳は正義」
こんなことも言ったエリザさんだった。
「私はそれを教えられた」
「どなたにですか?」
「親戚の爺様」
その人にとだ、今度は早百合さんに答えた。
「女は胸からはじまると言っていた」
「その方がですか」
「大きいのは正義と」
「それはまた極論ですね」
早百合さんはエリザさんに胸をじっと見られながらそのエリザさんに答えた。
「どうにも」
「そうなの」
「はい、そこは人それぞれです」
「大きくても小さくても」
「そうです」
その通りという返事だった。
「人それぞれの好みです」
「そうだったの」
「そう思いますが」
「大きいのが正義なら」
今度は友奈さんが言ってきた、灰色のビキニが下着みたいだ。胸はあまりないけれど均整の取れたスタイルだ。
「グラビアのお仕事する人は限られてるわ」
「胸が小さくても」
「グラビアイドルはいるわ」
「そうなの」
「実際に観ればわかるから」
友奈さんはこうエリザさんに話した。
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