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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八十一話 青い海と白い砂その六

「そこは守れ」
「生焼けもですね」
「生焼けはよく火を通したうえでだ」
 自分でというのだ。
「わかったな」
「よくわかりました」
「じゃあ皆食うぞ」
 先生は部員だけでなくその場にいた詩織さん達にも言った。
「どの部もない、それぞれ焼いて食え」
「わかりました」
「それじゃあ」
「ここは色々な部活がいるからな」
 それ故にというのだ。
「混ざって食え、いいな」
「わかりました」
 こうしてだった、本当にどの部も混ざってだった。バーベキューを焼きはじめた。何時の間にか八条荘の皆も集まっていて。
 僕はバスケ部の皆とも一緒に食べながらこちらの皆とも話した、見ればそれぞれ違う水着を着ている。その中から。
 ジョーンさんは凄いボディでだ、赤い自分のビキニを見てだ。自分と同じだけ凄いボディで黒ビキニの水蓮さんを見て言った。
「相変わらずネ」
「相変わらずとはどういうことあるか?」
「その胸ヨ」
 本当に胸を見ての言葉だった。
「大きいネ」
「それはジューンもあるよ」
「私モ?」
「何センチあるあるか」
「フィートでなくてセンチネ」
「そう、何センチあるか」
「八十八ヨ」
 ジューンさんは言い切った。
「それだけヨ」
「私も同じあるよ」
「そうなノ」
「そう、八十八あるよ」
「そんなに大きいノ」
「服の上からだとわからないな」
「わからなかったヨ」
 実際にとだ、ジョーンさんは水蓮さんに答えた。
「とてもネ」
「私は着痩せするタイプある」
「だからなのネ」
「わからなかったあるな」
「そういうことネ」
「しかし同じとはある」
 水蓮さんはそのサイズの話もした。
「意外あるな」
「そうよネ、確かに」
「ジューンの胸は大きいと思っていたあるが」
「同じだとネ」
「複雑な気持ちある」
「全くヨ」
「しかし」
 ここで言ったのはジョーンさんだった。白のスクール水着は好みだろうか。それともこの水着しかなかったのだろうか。
「二人も大きいけれど」
「留美と沙耶香ハ」
「恐ろしいまであるな」
 見れば留美さんと井上さんは確かにだった。
 留美さんは青と白のストライブのビキニ、井上さんは黄色のビキニだ。しかも二人共その胸が恐ろしいまでになった。
 どう見ても九十以上ある、それでジョーンさんはこう言った。
「爆乳」
「待て、その言葉は何だ」
「聞き捨てならないぞ」
「牛」
 こうも言ったジョーンさんだった。
「オーストラリアに行け」
「それは君の祖国だろう」
「それを言うのは違う」
「帰れとは言わないが」
「行けはないぞ」
「大きい胸は嫌い」
 しかしだ、ジョーンさんはまた言った。 
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