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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八十話 午前の練習その五

「それじゃあな」
「帽子も当然だよな」
「海自さんの帽子になるな」
「そうなるな」
「陸自さんの帽子とかはね」
 あと空自さんの帽子もだ。
「ないよね」
「陸自さんはあれだろ」
 こうした言葉が出た。
「上が平たい前に鍔のある」
「陸戦服の時の帽子だね」
「あれだよな」
「あれピケ帽っていうんだよね」
「そうした名前か」
「フランスの帽子で」
 このことも親父に教えてもらった、何でも親父の交際相手の一人のフランスのお金持ちの未亡人に教えてもらったらしい。
「フランス軍伝統らしいよ」
「あのやたら負けてるか?」
「うん、あのね」
「何かそう聞くとな」
「弱そうとか?」
「フランス軍だからな」
 その口では言うけれど勝率は低い、だ。
「そう思ったけれどな」
「まあそれでもね」
「陸自さんはだよな」
「あの帽子だよ」
 そのピケ帽である。
「そうなんだ」
「決まってるんだな」
「それで空自さんはサンバーバートにもある」
 咄嗟にこの人形ドラマを思い出した、多くの人がそうらしいけれど僕が一番好きなサンダーバードは二号だ。
「あの帽子なんだよね」
「ああ、あれな」
「あの帽子格好いいよな」
「それで海自さんはか」
「キャップ帽子なんだな」
「制帽の他はね」
 第一の帽子はこちらであるがだ。
「キャップ帽もあるんだよね、他にも略帽とかあるね」
「その略帽じゃないんだな」
「というかキャップ帽って陸自さんや空自さんも使ってるよな」
「多分な」
「そうだよな」
「うん、僕そっちには詳しくないけれど」
 陸自さんや空自さんについてはだ。
「そうじゃないかな」
「キャップ帽便利だしな」
「洗えるし」
「色々な場所でも被れてな」
「こうした時でもな」
「日常でも被れるしね」
 外に出る時でもだ。
「いいんだよね」
「そうそう、こうした帽子ってな」
「役に立つよな」
「何かとな」
「本当に」
 こうしたことを皆で話してだった、そのうえで。
 僕達はまずは十キロのランニングをしてだった、それから。
 サーキットトレーニングもした、その時にはもうだった。
 皆汗だくでだ、終わって息をついていた。
「いや、うちの部活練習はな」
「相変わらずだな」
「ハードだよな」
「まず十キロだからな」 
 それだけ走ってだ。
「そこからサーキット」
「練習は激しいんだよな」
「本当に」
「そうしないと駄目だろ」
 顧問の先生の言葉だ。 
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