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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八十話 午前の練習その一

                 第八十話  午前の練習
 朝御飯はブュッフェ方式だ、和漢洋の朝食が巨大な場所に山盛りになっている。
 僕はその中からだ、お味噌汁と。
 焼き魚、それに海苔と野菜のお浸しに卵焼きを自分の皿に入れた。御飯は白い御飯だ。
 そのうえで自分の席に戻るとだ、同じ席の同級生達に言われた。
「大家は和食か」
「和食で統一してるんだな」
「焼き魚に野菜のお浸しか」
「それに海苔に卵焼きってな」
「白い御飯に味噌汁」
「完全に和食だな」
「うん、今日はね」
 僕も皆に答えた。
「和食にしたくて」
「それでか」
「和食で統一したんだな」
「梅干もあるし」
「完璧にだな」
「梅干いいよね」
 その梅干を見ながらだ、僕はそれを最初にお箸に取って。
 そうして食べてからだ、あらためて皆に言った。
「これを最初に食べてね」
「すっきりしてからだ」
「そうして朝飯食うんだな」
「うん、梅干を食べない時も多いけれど」
 和食の朝食の時でもだ。
「今はこうしてね」
「食ったんだな」
「しっかりと」
「そうしたんだ、いやこの梅干美味しいよ」
 種をだ、口にお箸の先を近付けて。
 そこに種を置いてお皿の空いている場所に置いて言った。
「本当に」
「そうそう、このホテルって何でも美味いんだよな」
「だから梅干もか」
「そっちも美味いか」
「そうなんだな」
「うん、お口の中もすっきりしたし」
 梅干のお陰に他ならない。
「いいよ」
「それでしっかりとな」
「それ食ってか」
「そのうえでだよな」
「朝の練習頑張るってことか」
「お風呂も入ったし」
 それで二日酔いも完全に解消したしだ。
「今日もね」
「汗かいていこうな」
「走ってサーキットやって」
 サーキットトレーニングだ。
「バスケもやってな」
「それで昼はな」
「今日のお昼はあれだよね」
 僕は焼き魚、鰯のそれを食べつつ応えた。
「バーベキューだよね」
「砂浜でな」
「それで午後は泳ぐんだよ」
「他の部と合同で」
「海水浴だな」
「いいね、海水浴もね」
 僕は微笑んで皆に応えた。
「楽しみにしてたんだ」
「俺もだよ、それは」
「僕もね」
「やっぱり夏でな」
「海に来たからな」
 本当にそれでだ、今日のお昼と午後は。
「バーベキュー食って」
「海で泳いで」
「楽しみだな」
「水着も見られるしな」
「何か女子な」
 その女の子の話にもなった、ここで。
「昨日の夜色々話してたぜ」
「どんな水着買ったとかか」
「そんな話だよな」
「ああ、賑やかにな」
 僕の前でそうした話にもなった。 
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