| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十五話 英語でもその十二

「馬に乗らない人もいるらしいわよ」
「モンゴルも変わったのね」
「そうみたいね」
「馬に乗らないモンゴル人」
 そうした人のことよだ、ジョーンさんはこう言った。
「何か不思議」
「それはそれでよね」
「違和感がある」
「私も話を聞いて驚いたわ」
「馬に乗るのがモンゴル人と思っていたから」
「遊牧をしてね」
「それが街で暮らしてるとなると」
 どうにもという口調での言葉だった。
「何かが違う」
「しかもモンゴルの人って外見日本人にそっくりよね」
「あっ、そうなんだよね」
 僕もジョーンさんのその話に頷いた、日本とモンゴルは距離が結構離れている筈だけれどそれでもなのだ。
「元々ルーツもあっちにあるし」
「力士の方を見ていたら」
「うん、モンゴルの人はね」
 最近よくいるモンゴル出身の力士さん達もだ。
「日本人と見分けがつかないんだよね」
「そうですよね」
「日本語を喋ったらね」
 それこそだ。
「全然わからないよ」
「朝青龍関を見ていても」
「うん、日本人に見えるよね」
「わたくしもそう思いますわ」
「本当にね」
 それこそとだ、僕はまた言った。
「同じ顔だよね」
「そう思いますと美和さんとそっくりな方も」
「モンゴルにいるかも知れないね」
「そうですわね」
「美和と同じ顔のモンゴル人」
 エルザさんはそうした人のことを聞いてこう言った。
「ちょっと会ってみたい」
「そう思われます?」
「喋る言葉が違っていても」
 日本語ではなくモンゴル語でもというのだ。
「会ってみたい」
「そういう人いたら」
「是非、ただ」
「ただ?」
「モンゴル人の力士は素敵」
「応援してる方おられますか」
「白鵬とか」
 まずはこの人の名前を挙げた。
「他にも好きな人がいるから」
「そうですか、モンゴル人の力士さんお好きですか」
「強いから」
「あそこモンゴル相撲ありますからね」
 しかも国技らしい、このことからモンゴル人力士は強いらしい。
「しかも草原で鍛えられてますから」
「いつも馬に乗っていて」
「だから強いんだと思います」
「まさに草原の覇者」
 モンゴル帝国だった、今度は。
「敵だったら迷惑だけれど格好いい」
「確かにゲームとかでもいいですね」
 本当に敵だったら物凄く強くて厄介だけれどだ。
「モンゴルは」
「あの強さに憧れるから」
「そういえばうちの高等部相撲部もあります」
 それも結構以上に強い。
「部員もそこそこ多いですよ」
「そういえばあったわ」
「はい、うちの学園大きいので」
 そして生徒数も相当に多い、それこそ全学科合わせて各学年で何千人といる。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧