ヘタリア学園
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第五千六百四十四話 トルストイさんが書いたら
第五千六百四十四話 トルストイさんが書いたら
ロシアは冗談で日本にこんなことを言いました。
「若しトルストイさんが今の時代の人で阪神タイガースを見たら名作を書いてくれるよ」
「阪神の激動の歴史をですか」
「うん、栄光と敗北というかね」
「敗北を、ですか」
「だって甲子園にはね」
ロシアはかつて自分が見た甲子園の真の姿を思い出しました、それはロシアですら戦慄するものがありました。
「魔物さんとケンタッキーのおじさんと怨念がこもってるから」
「三つもだからですね」
勿論日本も知っています。
「違うというのですか」
「うん、あそこまでのチームは他にないから」
「トルストイさんが書かれてもですか」
「名作になるよ、ただね」
ロシアは俯いて残念に思うお顔にもなりました。
「ハッピーエンドはないかな」
「阪神についてはですか」
「今年も信じられない負け方してるからね」
特に甲子園で巨人相手にです、トルストイさんが書くと相当に苦悩な作品になるのではないかと思うロシアでした。
第五千六百四十四話 完
2016・6・6
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