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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十一話 レトロゲームその六

「なのにここまでいくって」
「凄いね」
「で、このステージだけれど」
「大丈夫かな」
「残り一機だけれど」  
 何か話を聞いていて不安になった、けれど。
 何はともあれ最終ステージははじまった、そこでは。98
 本当にユーフォーが出て来た、そして。
 その撃って来る弾がだ、異様に速くて。
 何とかかわせた、そして子供達はこう言った。
「よくかわせたな」
「だよな、今の」
「まさかと思ったけれど」
「やっぱりこの人上手だな」
「残り一機だけれどやれるか?」
「ひょっとして」
「このステージも」
「あっ、出た」
 ここで出たのは。
 パラシュートに乗った人だった、僕はその人を取った。するともう一機増えた。つまりワンアップということだ。
「やったな」
「これでもう一機」
「もう一回死んでもいけるな」
「けれどこのステージ難しいからな」
「この兄ちゃんでもいけるかな」
「どうだろうな」
 こう話していた、皆。
 そしてだ、僕は何とかだった。
 小さなユーフォー達を倒してだ、大型のユーフォーを出してだ。何とかそのユーフォーもだ。
 倒した、けれど。
 次のステージ、二週目で最後の一機を失った。これで僕のプレイは終わったけれど。
 子供達はその僕のプレイにだ、こう言った。
「この兄ちゃん凄かったな」
「ああ、一週目クリアーなんてな」
「難しいゲームなのにな」
「凄かったぜ」
 僕は子供達には応えなかった、あえて。
 それで留美さんのところに行くとだ、ゼビウスをだ。
 順調に進めていてだ、エリア16までクリアーして言った。
「二週目突入だな」
「凄いね」
「いや、もうだ」
「もうって?」
「残り一機だ」
「それじゃあ」
「うむ、後がない」
 そうした状況だというのだ。
「これ以上は無理だろう」
「二週目いけたって凄いよ」
「いや、どうも勝手が違ってな」
「勝手?」
「ファミコン版等とだ」
「ああ、あっちの方のゼビウス」
「どうもファミコンのコントローラーに慣れていてな」 
 それでというのだ。
「こっちはな」
「ファミコン版よりもなんだね」
「やられている、それにだ」
「それに?」
「アーケード版には無敵はないな」
「そういえばファミコン版にはあったね」
 こちらのゼビウスにはだ、僕も聞いて知っている。
「そうだったね」
「うむ、通称鋼鉄のソルバルウだ」
 こちらのプレイヤー機の名前だ、かなり高性能の戦闘機もっと言えば戦闘爆撃機だと思う。地上攻撃にも秀でているからだ。
「何をしても死なない」
「完全に無敵だね」
「その状況ならもう何の気兼ねもなく進めるからな」
「まあ無敵だから」
「それと比べるとだ」
 それこそというのだ。
「アーケード版は難しいな」
「そうなんだね」
「うむ、この二週目だが」 
 エリア7からはじまっている、ゼビウスの二週目はエリア1からではなく7からはじまり16までいってそしてまた7になる。 
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