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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十話 軽食その五

「あそこのカレーか」
「あっ、知ってるの」
『私も言ったことがある」
 そのお店のカレーはというのだ。
「中々以上に美味い」
「留美も食べたことあったの、あそこのカレー」
「大阪名物だ」
 難波のだ。
「中学生の時に行ってだ」
「食べたのね」
「美味くて二杯食べた」
「そんなに気に入ったのね」
「あのカレーも普通のカレーと違うな」
「そうそう、最初から御飯トルーが混ぜてあって」
「それが実に美味い」
 僕も話を聞いてラーメンを食べながら頷いた。あのカレーは僕も食べたことがある、前に二人で言ったことは今も覚えている。
「あのカレーはな」
「そうよね」
「カレーは何でも好きだ」
 実際のところはとだ、留美さんはこうも言った。
「美味くしかも栄養があるからな」
「そういうことなのね」
「今は食べなくてもな」 
 カレーのコーナーをまた見ての言葉だ。
「次は食べよう」
「そうするのね」
「うむ、是非な」
 留美さんの声は強いものになっていた。
「そうしたい」
「そういうことね」
 イタワッチさんもそれで納得した、そして。
 その話をしてからだ、今度はチェチーリアさんがこんなことを言った。
「ここの食べものは炭水化物が多いわね」
「あっ、確かにね」
 その通りとだ、テレサさんはチェチーリアさんの言葉に頷いた。
「そうよね」
「ええ、ラーメンもおうどんも」
「そしてカレーも」
 今は食べていないそれもだ。
「そうね」
「フランクフルトもあるけれど」
「焼きそばにしてもね」
 テレサさんは焼きそばを食べていた、今は。そのうえでの言葉だ。
「ここそうよね」
「そうね、どういう訳か」
「スナックはね」
 実際にとだ、僕もここで言った。
「どうしてもそうなるかな」
「日本では」
「そうなの」
「おうどんとかお握りとか」
 僕は皆で今食べているそうしたものも話に出した。
「そうしたものはね」
「手早く出来て美味しい」
「そうしたものは」
「そう、やっぱりね」
 どうしてもとだ、僕は二人に話した。
「軽食なんだよ」
「そうなのね」
「どうしても」
「そうなんだ、まあタコスとかサンドイッチはあるけれど」
 お野菜が入っていたりするものもだ。
「だからあるけれどね」
「それでも」
「そうしたものも含めて」
「うん、多いよ」
 実際にとだ、僕は答えた。
「炭水化物系がね」
「日本で食べる軽食は」
「そちらになのね」
「僕も言われて気付いたよ」
 実際に今僕達が食べているものもだ、炭水化物ばかりだ。本当にそうしたものばかりで何かとそうしたものが多い。 
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