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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十話 軽食その三

「ただ美味いだけではない」
「それに安い」
「そう言うの?」
「値段もそう出来てだ」
 こうイタワッチさんにも答える。
「栄養もある」
「それでなのね」
「カレーはいいのね」
「留美もそう言うのね」
「そうだ、私もカレーは好きだ」
 こうラーメンを食べつつ言う。
「手軽に食べられるだけではないしな」
「そうよね、日本のカレーって」
「何かと美味しいよね」
「八条荘のカレーも美味しいし」
「小野さんの作ってくれたね」
「小野さんのカレーは」
 千歳さんも言う。
「色々な種類がありますし」
「そう、ビーフカレーにチキンカレー」
「ポークカレーにマトンカレー」
「ソーセージカレー、ハンバーグカレーもあって」
「シーフードカレーってね」
「面白かったのは」
 ここで千歳さんが言うカレーは。
「さらりとしたルーで細かく刻んだ人参と玉ねぎ、ジャガイモが入っていて」
「あっ、それでね」
「お肉はオープンで焼いた鳥肉」
「あのカレーね」
「皮付きの鶏の胸肉を焼いたのを加えた」
「はい、御飯の横にその鶏肉を置いて」
 そのオープンで焼いた胸肉をだ。
「上からルーをかけた」
「あれ確かによかったわね」
「かなり美味しかったわ」
「焼いた鳥肉とルーの味が合わさって」
「最高だったわね」
「カツカレーやハンバーグカレーと同じですけれど」
 カレーのタイプとしてはだ。
「これがまたよかったですね」
「確かにな。あのカレーも美味しかった」
 留美さんもそうだと頷く、焼きそばを食べている千歳さんに。
「実にな」
「そうでしたね」
「実は私はカツカレーが好きでだ」
「あっ、そうだったんですか」
「あの様に肉類を御飯の横に置いて上からルーをかけたものはだ」
「大好きなんですか」
「そうなのだ、だからだ」
 それでというのだ。
「あのカレーも好きだ」
「そうですか」
「カツカレーもあるな」 
 留美さんはここでコーナーのメニューを確かめた、カレーのお店の看板の上に書かれているメニューをだ。
「いいことだ」
「あのカツカレーってね」 
 テレサさんが言う。
「日本だけのカレーよ」
「そうだな」
 留美さんもテレサさんのその言葉に頷く。
「あれは日本で生まれた料理だ」
「そうそう」
「あれはカツとカレーを同時に食べる為の料理だ」
「一度にね」
「それで考えだされた」
「考えついたの誰?」
 モンセラさんは留美さんにそのことを尋ねた。 
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