八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第六十九話 水着選びその三
「行こう、これからな」
「それじゃあね」
「そしてお昼だが」
留美さんはこちらの話もした。
「百貨店の屋上はどうだろうか」
「ああ、あそこね」
「屋上は軽食コーナーだが」
「うん、色々なお店があるよ」
「カレーやオムライス、焼きそばとあるな」
「他にも色々とね」
「では食べよう」
お昼はというのだ。
「そうしたものをな」
「あそこは安いし」
それにだ、僕は百貨店の屋上にも何度も行っている。それで軽食も数多く味わっているのでそれで話をすることが出来た。
「しかも美味しいしね」
「いい場所だな」
「食べることについてもね」
「ゲームコーナーもあったな」
「そっちも充実してるよ」
本当にとだ、僕は話した。
「レトロゲームも多いよ」
「それも面白そうね」
ここで言って来たのはイタワッチさんだった。
「変わった和食を食べられるね」
「ええ、それに」
チェチーリアさんはイタワッチさんに続いて言った。
「飲みものも」
「そうそう、日本の変わったジュースもね」
「飲めるわね」
「冷やしあめとかね」
「冷やしあめいいよね」
テレサさんは冷やしあめと聞いてこれまで以上に明るい笑顔になった、そのうえでその冷やしあめの話をした。
「凄く甘くて」
「メロンシェーキもいいわね」
モンセラさんはこちらのジュースの名前を出した。
「少し飲んだだけでも凄く甘くて」
「人工的な感じがね」
それこそとだ、イタワッチさんはまた言った。
「余計にいいのよね」
「チープっていうか」
モンセラさんはメロンシェーキのことも含めて言っていた。
「人工着色料もね」
「あの感じもよね」
「いいのよね」
「そういえば」
千歳さんは四人の話を聞いてだった、少し考える顔になって述べた。
「ああしたコーナーの飲みものは」
「どうしたの?」
「はい、こう言ってしまうとあれですが」
言葉を選びつつだ、千歳さんは僕に話した。
「身体にはですよね」
「あっ、よくなさそうな」
「そんな感じしますよね」
「実際に人工甘味料とかは」
それに化学調味料の類もだ。
「身体によくないですよね」
「そうだよね、けれどね」
「美味しいですよね」
「そうなんだよね」
僕は千歳さんのその言葉に頷いた。
「癖になる位にね」
「だから食べてしまいますね」
「身体によくないって言われていてもね」
「そうした不思議な魅力がありますよね」
「うん、本当にね」
「まずは食べないと」
テレサさんは確かな声で僕に言った。
「駄目だし」
「それは確かにだね」
「そんなことを言って食べものを差別するのは嫌いよ」
「美味しいものは美味しい」
「それでいいってことだね」
「私はそう考えるわ」
こう言ってだ、テレサさんは。
今度は留美さんに顔を向けてだ、そのうえで言った。
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