八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第六十八話 出発前にその五
「身体に悪いしな」
「ちゃんとしないとな」
「合宿の時も」
「しっかりとな」
こう皆で話した、この日は部活はミーティングはそれで終わりだったのでシャワーを浴びて学園の自動販売機の前でジュースを飲みながら話した。
僕はパックの牛乳を飲みつつだ、皆に言った。
「合宿でもね」
「普通に過ごさないとな」
「合宿だからって羽目外すとな」
「本当にえらいことになるからな」
「先生が言った通りな」
「身体にも悪いからな」
「飲み過ぎて急性アルコール中毒とかね」
僕はこのことも話した。
「あるからね」
「だよな、お酒は飲んでもな」
「飲み過ぎるなってことだな」
「二日酔いになったら先生朝にサウナに放り込むって言ってたな」
「それか水風呂かな」
ホテルの大浴場にあるそこにだ。
「それで酒を抜いてな」
「ランニング二十キロと遠泳一キロ追加とか言ってたな」
「普通にそれトライアスロンだろ」
「それしたくなかったら飲み過ぎるな」
「そういうことか」
「要するにな」
「そうみたいだね、去年も言ってたけれどね」
とかく飲み過ぎるなとだ、去年の合宿の前のミーティングの時も。
「気をつけないとね」
「だよな、僕達もな」
「ちゃんとお酒には気をつけて」
「健康的に楽しむ」
「それが一番だよな」
「全くだね、お酒は飲んでも」
それでもとだ、僕は言った。
「飲み過ぎないことは何時でもだね、実は僕もね」
「ああ、御前最近相当飲んでないか?」
「アパートの管理人さんになってからな」
「何かと飲んでるよな」
「そうなんだ、だからね」
僕も部活仲間に答えた。
「それなりに気をつけてるんだ」
「飲み過ぎって本当にやばいからな」
「身体壊すしな」
「そこは気をつけないとな」
「普段からな」
「全くだね、あとはね」
僕はここでまた言った。
「泳ぐから」
「ああ、泳ぐ前は準備体操な」
「練習の前は絶対やってるけれどな」
「特に泳ぐ前はな」
「準備体操を忘れたら駄目だな」
「足がつったり身体があったまてほぐれてないままお水に入ると」
僕は海のことも話した。
「心臓麻痺にもなるから」
「そうそう、お水に入る時はちゃんと準備体操しろってな」
「よく言われてるけれどな」
「実際その通りだよな」
「身体に悪いんだよな」
「うん、僕なんてね」
それこそとだ、僕達は言った。
「そのこと親父によく言われたよ」
「ああ、また親父さんか」
「親父さんにそういうことも教えてもらってたんだな」
「何かそういうところまで教えてくれるなんてな」
「いい親父さんだな」
「ううん、確かに人間にとって必要なことはね」
僕もそうだと認めた。
「親父に教えてもらってるな」
「だよな、かなり」
「こうしたことって細かいことだけれどな」
「ちゃんとしないと駄目だしな」
「そうしたこと教えてくれる親父さんっていいな」
「やっぱり違うと思うぜ」
「まあ必要なこと以外はね」
今思うとだ、イタリアに行ってそっちでも好き勝手やっている親父のことを思いながらそのうえで皆に話した。
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