八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第六十七話 合宿の前にその八
「江田島に行ったらね」
「その幹部候補生学校にも行って」
「そしてですか」
「海軍とか海自さんの勉強もする」
「そうするんですね」
「そうだよ、そっちも楽しみにしていてね」
僕はこう後輩達に話した。
「部活の練習もあるけれど」
「バーベキューもありますよね」
「それと海でも泳ぐし」
「それに海軍のこともですね」
「勉強するんですね」
「うん、色々あるから」
僕は後輩皆に話した。
「楽しみにしていてね」
「わかりました」
「じゃあ江田島楽しみにしてます」
「ホテルに泊まるそうですし」
「八条グループの」
「他の部活も一緒でね」
僕達バスケ部だけが江田島で合宿する訳でなくてだ、それこそ学園の色々な部活が江田島で合宿をしてそれが重なるのだ。
「卓球部とかバレー部とかね」
「色々な部活がですね」
「同じ時期に江田島で合宿してですね」
「それで、ですね」
「楽しむんですね」
「そうだよ、あとお酒ね」
お酒のこともだ、僕は話した。
「飲めるけれどね」
「飲み過ぎるな、ですね」
「そういうことですね」
「二日酔いとかあるから」
「飲み過ぎたら部活に支障が出ますね」
「女子軽音楽部とか凄いけれどね」
その飲む勢いがだ、広島出身のその軽音楽部にいる同級生の娘は一年生の時の合宿で重なったけれどとにかく飲んでいた。
「あそこの娘達は」
「ああ、二年の人達ですよね」
「岡山からの人とか広島からの人いますね」
「そうした人達がですか」
「凄いんですか」
「そうなんだ、幾らでも飲んでお風呂に入って」
本来の合宿の後でだ。
「また飲むから」
「何か飲む為の合宿ですね」
「あっちはそんな風ですか」
「そんなに飲むんですか」
「うちの部活も飲むけれど」
このことは否定出来ない、僕も。
「飲む量が違うんだ」
「そういう風にはなるな」
「飲む量は考えろってことですね」
「八条町は十五歳以上の飲酒は町の条例で許されていてね」
だから僕達も飲める、日本ではこの町だけのことだ。
「僕達も飲んでいてね」
「ホテルにもですね」
「その条例が生きていて」
「それで、ですね」
「飲めますけれど」
「それでもですね」
「一回見たらいいよ」
女子軽音楽部の合宿の時のそれをとだ、僕は後輩達に話した。実際に見てきたからこその言葉と話していて思った。
「浴びる様にだから」
「実際にですか」
「そんな勢いで飲んでるんですね」
「お酒を」
「しかも広島だから」
江田島も広島だ、だから野球もカープファンが多い。
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