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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第六十七話 合宿の前にその七

「その人達が厳しくてね」
「だから鬼ですか」
「鬼って呼ばれるんですか」
「そうらしいよ、それで幹事付の人達がいる部屋がね」
 そこがだ。
「鬼ヶ島らしいよ」
「そうなんですか」
「それで鬼ですか」
「江田島には鬼がいるって言われるんですか」
「自衛隊の話だったんですね」
「そうなんだ、最初何かと思ったよ」
 鬼と言われてだ。
「そういうことだね」
「いや、何かって思いました」
「何かあそこそうした話が多いって聞きましたし」
「幽霊の話とか」
「そうしたお話が」
「それも自衛隊のことなんだ」
 幹部候補生学校のだ。
「全部ね」
「またそこですか」
「江田島で相当有名な場所なんですね」
「そこ行くから」
 僕は後輩達にこうも言った。
「僕達は」
「研修ですか?」
「修学旅行の時みたいな」
「それで、ですか」
「そうなんだ、それで行くから」
 まさにそれでとだ、僕は話した。
「楽しみにしておいてね」
「鬼がいて幽霊も多い」
「海自さんの学校って凄いですね」
「幹部候補生学校ですか」
「名前も凄いですね」
「さっきも言ったけれど昔の海軍兵学校でね」
 僕はまたこのことを話した。
「昔の海軍将校、今の海自さんの幹部を育てる学校で」
「じゃあエリートですか」
「エリートの人達が行く場所ですか」
「士官学校だからね」
 僕は他の国の基準を考えながら答えた。
「エリートになるね」
「そうですよね」
「江田島ってエリートが行くところですか」
「海自さんの中の」
「そうなんですね」
「そうなるのかな、やっぱり」
 僕は少し考えつつ後輩達に答えた。
「士官を育てるから」
「漫画とかで士官学校とかいったら」
「ジオン軍とか連邦軍の士官学校とか」
「あとザフトのスクール」
「そういう場所で」
 ガンダムの話からだった。
「普通の兵隊さんとは違って」
「もうエリート」
「完全にそうですよね」
「まあアニメとかだとね」
 漫画でも小説でもだ。
「確かにエリートだよね」
「ですよね、凄いところなんですね」
「それでそこにはですか」
「幽霊も多いんですね」
「赤鬼青鬼の他に」
「色々あるみたいだよ」
 僕はまた答えた。
「手旗振る幽霊とかいるらしいよ」
「本当にそうなんですね」
「そうしたお話あるんですね」
「みたいだよ、兵学校の頃からね」
 つまり戦前からだ。
「あそこにはそんな話があるんだ」
「そうなんですか」
「あそこはそうした場所なんですね」
「兵学校の頃から」
「その頃から」
「そうなんだよ、まあとにかくね」
 僕はあらためて話した。 
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