ヘタリア学園
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第五千四百七十六話 とにかく悪役
第五千四百七十六話 とにかく悪役
ドン=カルロもエルナーニもウィリアム=テルもでした。日本はシラーさんの代表作を読んでいってそしてです。
スイスの木の下で、です。こんなことを言いました。
「何故シラーさんはあそこまでオーストリアさんの上司を嫌われるのでしょうか」
「圧政者であるな」
そのスイスが応えます。
「吾輩は確かにオーストリアとは色々あったであるが」
「そうでしたね」
「しかしあいつもあれでいいところがありである」
何だかんだで何処かオーストリアさんに思い入れがあるスイスです。
「上司もだ」
「決してですね」
「全否定すべき家ではなかったである」
「スイスさんから見てもですね」
「そもそもウィリアム=テルもドン=カルロも創作がかなり入っているである」
「フェリペ二世さんはあそこまで酷い方ではなかったですし」
「物語は物語である」
ここが違います。
「現実はまた別である」
「書く人の主観も入りますしね」
このことを理解しないと駄目です、如何に文豪の作品といえど。
第五千四百七十六話 完
2016・3・10
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