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ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜

作者:__NAO__
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その日、冷徹な紫黒の暗殺者は復讐の炎を纏い、嗤う棺を根絶やしにする

ラフコフ討伐戦_____
それが今日、行われる。
PoHに正体がバレた為、当然俺はラフコフ側に参戦しない。

攻略組側に参加する事も不可能だ。
フードを外せば可能かもしれないが、やはり武器でバレるだろう。
(ティニエ)(ブラス)(・エス)(パーダ)に似た武器なんてそうない。

だって日本刀と全く同じ刀身なのに東洋の直剣のような唾がついてるんだぞ?
しかも刃は薄紫色に美しく輝いてる。
こんな武器あるわけがない。

____まあいい。熱くなることはないさ。
どうせ、討伐戦が終わる前に.....いや、始まりすらせずに方が着くだろう。

アルズの口元が少し傾いた

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アルズは今、ラフコフ討伐戦が行われるフィールドへ来ている。
床が動いており、その床の下は奈落。
おちれば勿論即死である。

ん?やっぱりもう揃っているのか......

そこには、おそらく全ラフコフメンバーが揃っていた。
索敵スキルを完全無効化するスキルを所持している為、誰にも気付かれずにその人混みの裏へ移動する。

そして____

「ッ!」

その人混みの真ん中に向かってアイテムの煙幕を投擲した。

「!?」

「グッ!なんだ!」

「もうきたのか!?」

「全員敵襲に備えろ!」

おぉ、焦ってる焦ってる。

アルズはその人混みの中を駆け抜け、そこら中に爆弾を設置した。

「さて......と。」

アルズは軍の真中に立つ。

そして、煙幕が切れたその瞬間、足下にスキルの煙幕を投擲した。
そのままスキル【サイレント・ブレード】を発動させる。

「狩りの時間だ.....」

アルズは走り回り、そこら中にいるラフコフメンバーの上半身や首を撥ねていく。

5人、10人、20人、40人_____

次々に首を跳ね、サイレントブレードが終了すると共に、煙幕は解けた。

「ゲホッゲホッ、だ、大丈夫か!_!?」

そう言い放ったラフコフメンバーはその景色を見て驚愕する。

「なにが......起こったんだ......?」

そこには、先ほどまで大量にいたラフコフメンバーがいなくなり、代わりに青白いガラス片が舞っていた。
そのガラス片は、1人の少年を囲むようにして舞っている。

「お.....お前は!」

「Ho–、戦慄の暗殺者(シヴァーアサシン)様じゃねえか!」

すると、大包丁をもった一人のプレイヤー____PoHが出てきた。

「チッ、あんとき殺れなかったか。大人しくあんとき死んでろよ面倒くせえな。」

「HEYHEY、冷たいじゃねえか兄弟。」

「だからお前の兄弟になったつもりは無いと言ってるだろう.....?」

「こ、殺せぇ!!」

不意に一人のラフコフメンバーが叫ぶ。

「「「うぉぉぉ!!」」」

残りのラフコフメンバーが一斉に攻めてくる。
その数はざっと40名ほどだろうか?


「フッ」

アルズは笑い、いつの間にか右手に握られていた筒の様なものの先端を押す。
すると____

ドドゴンッ

アルズから半径2m離れたところから10m程の位置が爆発する。

「グアッ!」

「グハッ!」

その爆発により、10名程死亡する。

こいつらのレベルはそう高くない。

アルズはアサシネートナイフを投擲した。

するとそれに当たったラフコフメンバーは青白いガラス片へと変化する。

「ヘッド!あいつ俺たちが殺してもいいですよね!?」

「俺も、あいつ、殺し、たい。」

「まあ待て。もうちょっと遊んでみようや。」

「へっ‼︎いつまでもいきがってんじゃねえぞ!!」

一人のラフコフメンバーが槍で突きを出すが、アルズはそれを容易に躱し、喉元に刃を置く。


「俺は攻略組じゃない。」

「お....おい、嘘だろ?」

「だから.....拘束だなんて甘っちょろい事してくれると思うなよ?」

そう言い、アルズは剣を振る。
プレイヤーのHPは0となり、首が跳んだ。

「おいおい、何時までこんなまどろっこしいことする気だ?いいから全員で来いよ。」

「な、舐めやがって......殺せェ!!!!」

「「「うぉぉぉぉ!!!」」」

「馬鹿どもが。」

いくら一斉に攻め、四方八方を取り囲んだところで一度に攻撃できるのは8人程度。
その程度なら躱すことなど簡単だ。

一発目の槍を避け、腹に蹴りを入れる。
そのまま後方から攻撃してきた敵の攻撃を短剣で受け流し、刀剣で先程の槍持ちを殺す。
そのまま左足を軸に時計回りに回転し、刀剣を首にかけてそのまま斬る。

そうしていくうちに、ラフィンコフィンのメンバーは一人、二人と消えていく。

「Ho〜やるなぁ。流石だぜ全くよぉ〜」

「ヘッド!俺たちも行きたい!」

「俺も、あいつと、やっていみたい。」

「まあ待てって。もう少しで殺らしてやるから。」

「い、嫌だ!!」

「死にたくない!!」

そう言い、複数のラフコフメンバーは背を向けて逃げる。

ああいうのは後ででいいか。
一々追ってる暇なんて無い。

そのまま戦い続けていると、アルズを取り囲んでいたプレイヤーは遂に3名だけになった。

「くっ!くそっ!くそっ!」

「ば、化け物が!」

「これが.....戦慄の暗殺者(シヴァーアサシン)......」

どうした?かかってこいよ。

アルズが刀を向けると、その三名は腰を抜かす。

その三名には、アルズの紫黒色のフードに返り血が付いているようにしか見えなかったのだ。

「ば.....化け物がァ!!」

アルズは無慈悲に攻撃を行う。
すると、残った3名も死亡した。

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現実世界____

「ん?」

「どうしたの?香織。」

或下 香織は、自分が座っているベッドでヘルメットのような機会を付けた弟、或下 柚樹を見て、驚く。

「今.....ユズ君笑っていたような......」

「何を言ってるの?」

「.....そうよね。ありえないわ。」

ユズ君.....何か良いことでもあったのかな?

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アインクラッド_____

「おい、そろそろ出てきてもいいんじゃねえか?PoH!」

そう言い、アルズは刀剣を向ける。

「ヘッド!俺に行かせてくだせえ!!」

「俺も、行く、あいつ、殺したい。」

「Ho〜、ブラヴォ〜、流石だなぁ、アサシンさんよぉ〜」

「降りてこいよ?」

「ヘッド!」

「わーったよ。行け行け。だが、気を抜くんじゃねえぞ?あいつはただもんじゃねえからな。」

そう言い、PoHは奥に入ってしまった。

「待て!」

アルズは追おうと試みるが、二人の剣士に阻まれる。
一人は短剣を、もう一人はエストックを握っている。

「赤眼のザザ.....ジョニー・ブラック.....」

アルズは再び剣を構えた。

「来い......!」

 
 

 
後書き
ここまでお読みいただきありがとうございました!

はい、まさかの姉登場です。
自分の無計画っぷりに驚くしかない後付け設定ですね! 
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