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ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜

作者:__NAO__
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その日、短剣を握りし剣士と刺剣を握りし剣士は、二本の刀を掲げし紫黒の暗殺者と剣を交える

「来いよ.....」

アルズが剣を向けた瞬間、ジョニーブラックが凄まじい速度で接近してくる。

カキンッ

アルズはそれを容易に受け止める。

「そういえば、お前も暗殺じみた事をするんだってな.....」

「!?」

アルズが2本目の剣で攻撃すると、ジョニーブラックは間一髪で避ける。

「じゃあ、アサシン同士の対決ってわけ、だ!」

アルズはジョニーブラックに急接近し、攻撃を行う。
ジョニーブラックはアルズの猛攻を後退しつつ全て受け流す。

すると、ザザが加勢に入った。

ザザの跳び斬りを躱し、丸腰となった背中に蹴りを入れる。
すると、ジョニーブラックを巻き込んで数m跳んだ。

「おいおい、ラフコフトップ3様の実力はそんなもんか?こいよ.....俺は一人だぜ?」

「クッ、こいつ、絶対、殺す!」

ザザがエストックで突きを繰り出す。
アルズはそれを涼しい顔で受け流し、カウンターを見舞う。

ザザはそれを間一髪の所でバックステップを行い、躱す。

「チッ、避けんなよ。」

「殺す!殺す!殺す!!」

ジョニーブラックがソードスキルを発動させながら一気に距離を詰めてきた。

アルズはそれを素の剣術で受け流し、腹に蹴りを入れる。
するとジョニーブラックは倒れる。
そこにアルズは高く跳び、そのまま剣を突き付けようとするが、

カキッ

ザザによって阻止される。

「チッ」

アルズはそのまま背後に跳ぶ。

「お前、躊躇、無いか!!」

「殺人鬼共に躊躇する必要はあるのか?」

「クッ.....!」

「殺すッ!お前、だけは!」

そう言い、ザザが距離を詰めて突きを繰り出す。
アルズはそれを躱し、大振りの斬撃を行う。

ザザはそれを止めようとするが____

「なっ!?」

ザザは自分の目を疑った。
確かに右上から左下に大振りの斬撃を繰り出して来たはずなのが、なぜか右下より左上より斬撃が迫っていたのだ。

「グアッ!」

ザザはその斬撃をもろに受ける。

「貴様!なにを、した!!」

「何もしてないさ。」

「クッ!」

「フッ」

アルズはにやけ、そのまま恐ろしい速度で倒れている二人の元へ向かう。

「なっ!?」

「嘘だろ!?」

二人の喉元にはそれぞれ剣が押し付けられていた。

「御祈りは済ませたか?済んでなくても殺すがな。」

そう言い、アルズが剣を振り上げようとしたその時____

「ヘアッ!!!」

カキッ

突然誰かがアルズを後ろから斬ろうとした。
それをギリギリで止め、そのまま蹴りを入れる。

「チイッ!!」

そこには、ユウを殺害したあのプレイヤー___ジェスがいた。

「クッ!」

ジェスは背を向けて逃げる。

「逃がすか。」

アルズはアサシネートナイフ【殺】を肩に投擲する。

「痛ッ!な、なんで!?」

そう言い、ジェスは倒れる。
ザザ達に止めを刺そうと背後を向くと、もうそこに二人の姿はなかった。

「チッ......まあいい。」

アルズはゆっくりと、恐怖を煽るかのようにゆっくりと歩く。

「くっ!来るなっ!!」

そう言い、背を向けて再び逃げる。

あれは.......PoHの行った方向か......

じっくりと痛ぶって殺してやる......

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「た、助けて下さい!お願いします!お願いします!」

そこには、PoHの足に縋り、助けを求めるジェスの姿があった。
PoHはイラついているのようにも見える。
右手には、大包丁が握られており、それを振り上げ殺そうとしていた。

「おい!」

「ひっ!?」

「WOW、ザザとジョニーを殺ったのか?流石だなァ。」

「逃げたよ......それより、そいつは俺のだ。俺が殺す。」

「面白い事いうじゃねえか。」

「グハッ」

PoHはジェスの腹を蹴って奥の方に飛ばす。
そして、アルズのいる床に飛び降りてきた。

「ここでやるかい?アサシンさんよ。」

「望むところだ......」

「Ha!いいじゃねえか。良い声で鳴いてくれよ!戦慄の暗殺者(シヴァーアサシン)様よ!」

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その時、ヒースクリフ率いる攻略組は、ラフィンコフィン討伐戦の為に、ラフコフがいるというダンジョンにきていた。

しかし、いつまで経っても索敵スキルにモンスター以外が入らないことに、キリトは疑問を抱いていた。

おかしい......そろそろモンスター以外が出てきてもおかしくないはずだ......
なぜ出てこない?まさか、情報が漏れていて全員が逃げたのか?
____いや......それはありえないか......?

そんなことを考えつつ、キリトが歩いていると。

「なんだ?あれ!」

一人がそう言った。

そこには一本の剣が地面に刺さっていた。

「これは......どういうことだ?」

「!?」

「どういうことだ!?」

「なぜこんなことに!?」

ある物を見て、攻略組の全員が驚愕する。
あのヒースクリフですら驚いている。

なんと、そこには大量の剣が地面に刺さっていたのだ。

「なにが.......おこったんだ......?」

「まさか......これはラフコフの......?」

「おそらく......」

・・・

キリトは奥まで続く浮いた床を見つめる。

「......よし。」

そう言い、キリトは走り出した。

「ちょっとキリト君!?」

アスナが声をかけるが、キリトはそのまま走っていった。 
 

 
後書き
ここまでお読みいただきありがとうございました!
次回、アルズvsPoH戦です。
でも最終回ではないです。 
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