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天才小学生と真選組の方々。

作者:沖田
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就寝

 
前書き
「寝間着どーすんのよ?」とか「蝶ネクタイ型変声機とかバラしちゃったらコナン君やばくない?」とかいうのは心のうちに秘めておいてください…ご都合主義なもので… 

 
「「「いただきまーす!」」」
歩美ちゃん、元太君、光彦君の声が揃った。
今日、はかせの家で出されたのは、カレーだった。
みんなは、いつも通り。土方さんと沖田は、こちらにトリップする前と同じようなやり取りをしている(「総悟!てめーこのやろー!ボトルにちゃっかり何入れてやがんだ!」「え、インドのカレーに使うスパイス数十種類と、豆板醤と、一味とうがらしと、コショーと…」「って正直に答えなくていいんだよ!いいからそのボトル返せ!」)。ザキはあんぱんを頬張り、近藤さんはノーマル。普通にガツガツとカレーを食べている(人ん家なのに…恥ずかしい)。旦那はカレーを断り、あんこパフェを食べている。
私は恥ずかしさで顔を赤らめながら、少しずつカレーを食べた。思ったより美味しかった。初老で、しかも一人暮らしのおじいさんがこんなにうまくカレーを作れるなんて(総悟も土方さんも近藤さんもザキもろくにカレーが作れないのに!)、と少し感動しながら食べた。
しばらくすると、向かい合わせで座っていたコナン君、その隣に座っていた哀ちゃんが私に、「あの人たちって、いつもこんなにうるさいの?」と真面目な顔で聞いてくるので、私はおかしくてつい大笑いしてしまった。
「おい恋奈」土方さんが目を細めながら聞く。「おめえ、気でもおかしくなったか?」
しかし、私は笑いが止まらず、半ば笑いながらしゃべる羽目になった。
「あはっ、だって、んふふ、この子たちが、あはっ、あんたが、あははっ、う、うるさいって!あは、あはははははっ!マジウケる!うるさいってよ、あんた!あはははははっ!」
そう言ったところで、私は笑いがさらに止まらなくなり、大爆笑していた。
笑いが少し治まると、土方さんがこちらを睨みつけているのが目に入った。
「おい、恋奈」土方さんが静かな声で言う。「今、なんつった?」
「え?あんた、うるさいの!」
「おめーなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ウッセーのはてめえの方だぞコルァ!マジで斬るぞ、てめえ!」
「土方…いや、マヨ方。うるさいでさぁ、お前。」
「総悟ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!お前も切られたいかこのやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「はいはい、うるさいよー、マヨ方君。黙ろっかー。」
「お前を永遠の眠りにつかせようかコルァァァァァァァァ!」
「瞳孔開いてるアルヨ、大串。黙るアル。」
「チャイナ娘ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!おめーが黙れ!」
「土方さん!少し落ち着きましょうよ!」
「新八ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!まともだけどムカつく!」
「って、さっきと同じパターンですか!同じ事何回言えば気がすむんですか、アンタ!」
と、騒ぎ出すみんな。それを見て、私は2人に
「あの人たちは、いつもこんなにうるさいのか。結論。いつもこのような具合である。そしてそれを引き起こしているのは土方さん。以上。」
「って、地味に俺のせいにすんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ね?うるさいでしょ?」
笑顔で私が言うと、2人も笑って「そうだな」「そうね」と頷く。
「ってお前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!地味に団結してんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

「恋奈ー!」
晩御飯を食べ終わり、真選組でトランプをしていると、神楽ちゃんが向こうから走ってきた。
「どうしたの?神楽ちゃん!」
「すごい物を、ハカセが紹介してくれたアル!一緒に来て欲しいネ!」
そう言ったかと思うと、神楽ちゃんは私の手を引いて走り出す。そんなにいいものなのかと、トランプを置いて真選組のメンバーも一緒に走り出す。
連れてこられたのは、研究部屋のようなところ。
旦那や新八くんが、ベルトやバッジをつかんで、へーとかほーとか言いながらいじっている。
「…神楽ちゃん。何、これ。」
「いいアルカ?」そう言うと、神楽ちゃんは道具の説明を始めた。「このベルトみたいのが伸縮サスペンダー、このバッジが高性能小型トランシーバー、このスニーカーがキック力増強シューズ、この腕時計が時計型麻酔銃、この蝶ネクタイが蝶ネクタイ型変声機アル!これ、真選組でも導入したらいいヨロシ!役に立つネ!」
「確かにすごいですねぃ」総悟が蝶ネクタイ型変声機をいじりながら言ったかと思うと、突然口にネクタイを当てて喋り出した。すると声が土方さんの声に変わった。「俺は土方十四郎、マヨラー侍でぃ。自殺を考えていまさぁ。」
「おい総悟」土方さんが言う。「斬るぞ、マジで。」
「へーい」
元の声に戻った総悟が、土方さんの拳を避けながら言う。
キャッキャと騒いでいる私たちを見て、コナン君が釘を刺した。
「でも、それほとんどオンボロだから激しい戦いのときはやめた方がいいよ。」
「これこれ、コナン君。」
阿笠はかせが恥ずかしそうに言う。
「さてと…」と哀ちゃんがあくびしながら言った。「もうそろそろ寝ましょうか」
ほらほら、寝るってよーと私は万事屋と真選組のみんなを促して、寝室へと向かった。
そして、布団に入ったかと思うともう眠りについていた。 
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