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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第五十九話 夏祭り前日その九

 それでだ、僕は午前の練習の合間の休憩の時に出て来ている面々に尋ねた。
「今日は皆少なくない?」
「ああ、そうだな」
「結構な」
 皆も僕の言葉に頷いて答えた。
「祭りのせいか?」
「その用意でか」
「出て来てない奴もいるか」
「そうかもな」
「さぼってる奴もいるだろうけれどな」
「そういう奴も多いだろうな」
「ああ、そういえば」
 僕もここで気付いて言った。
「お祭りの時は結構ね」
「部活に出てる奴もな」
「少ないよな」
「やっぱりな」
「どうしても」
「そっちの方が忙しいからね」
 だからとだ、僕も言った。
 そしてだ、僕はこうも言った。
「うちの部活出席にあまり五月蝿くないし」
「来たい奴は来て楽しめ」
「そうでないなら別にいい」
「それがここのバスケ部だからな」
「そうした感じだからな」
「それでだよね」
 僕はまた言った。
「来ない人、他の部活に行ってる人もいるんだよね」
「うちの学園部活の掛け持ち自由だしな」
「それで幾つもの部活楽しんでる奴いるしな」
「だからだよな」
「うちの部活もそうだしな」
「だからだね、まあそれでもいいし」
 無理に部活に来いとか言わないのがうちの学園のエチケットの一つだ、それぞれの楽しみたいことを法律t校則に従っていればいいという考えなのだ。
「他の部活に出てたらね」
「だよな」
「それならそれでな」
「別にいいしな」
「そういうことだな」
「それでな」
「そうだね、そういえば」
 ここでだ、僕はこうしたことを言った。
「他の人には部活に来いって言って自分はさぼる人いるね」
「いるな、そういう奴」
「人にはあれこれ言ってな」
「自分はさぼったり怠けたりする奴」
「たまにな」
「そういう人はね」
 僕は苦い顔でこう言った。
「僕はあまり好きになれないね」
「いや、そういう奴普通に嫌われるからな」
「嫌われない方が不思議だろ」
「確かにそういう奴いるけれどな」
「普通に嫌われるぜ」
「それこそな」
「そうだね、そうした人は」
 本当にだった。
「嫌だね」
「そういう奴って普通に弱いものいじめとかするよな」
「自分より立場が弱い奴な」
「強い奴にはへいこらしてな」
「弱い相手にはそうするんだよ」
「そんな奴とは絶対に付き合いたくないぜ」
「俺もだよ」
 本当に、とだ。皆は話した。
「そんな奴大嫌いだよ」
「一緒にいたくないな」
「いてもいいことないしな」
「こっちがいい時は調子のいいこと言ってきてもな」
 それでもというのだ。 
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