ヘタリア学園
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第五千二百四十九話 孤独な国
第五千二百四十九話 孤独な国
アイスランドは生まれてすぐにです、周りを見回して言いました。
「誰もいない?」
「いえ、俺達がいますよ」
「国民がいるから国家もあるんですよ」
国民の人達が彼に言ってきました。
「宜しくお願いしますね」
「これから頑張っていきましょう」
「そう、ただ何か」
アイスランドは国民の人達の言葉を受けてあらためて言いました。幼いですが無表情なのは昔からみたいです。
「僕は国なの」
「はい、そうですよ」
「それで俺達は人間です」
「人がいて国家が成り立つ」
「それでアイスランドさんも生まれたんですよ」
「そうなの。それで他の国は」
アイスランドは国民の皆さんに尋ねました。
「何処?」
「海の彼方にありますよ」
「俺達が元いた国に」
国民の皆さんの返答はこうしたものでした。アイスランドにはぴんとこない言葉でした。
第五千二百四十九話 完
2015・11・15
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