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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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Another3 潜入ギガンティス

 
前書き
ラグラノ研究所跡に潜入。
ここからオリジナルハイパーモード等が出てきます 

 
かつては何らかの研究施設だったであろう場所、ラグラノ廃墟。
4人のハンターは建物に入り、様子を窺う。

ゼロ「…お出迎えは無し、か…」

ゼロが呟いた隣で、エックスは左腕の通信機を起動させる。

エックス「…聞いてた通りだな」

映し出したディスプレイには砂嵐がかかっており、使えないと判断しすぐにしまう。

エックス「無線機は殆どアテに出来ない」

ゼロ「…それにしても…これだけの島に潜入するのがたったの4人とはな」

呆れたように言うゼロにルインも苦笑しながら言う。

ルイン「仕方ないじゃない。大規模な部隊だと目立って動きにくいし。それに4人じゃないよ。ソニアもいる」

ソニア[戦闘のサポートは任せてよ!!]

ゼロ「期待しないでいる。…少数精鋭ということか」

シャドウ「俺は、あんたらほど優れたハンターじゃないが、この島には詳しい」

そう、シャドウはギガンティス出身のレプリロイド。
この島のことは誰よりも詳しい。

エックス「ああ。案内は頼む、シャドウ」

シャドウ「よし、早速移動しよう。潜伏するのに丁度いい場所がある。」

エックス達が行動を開始しようとした瞬間、背後から放たれたエネルギー弾が中央の柱を破壊し、破壊された柱がエックス達に向かって倒れてくる。
咄嗟に回避するが、エックス、ルイン、ソニアの2人と1匹。
ゼロとシャドウの2人に離されてしまった。

エックス「ルイン、ソニア。怪我はないか?」

ソニア[お父さん、私は大丈夫だよ。お母さんも]

ルイン「うん。ゼロ!!シャドウ!!大丈夫!!?」

シャドウ「エックスとルインとサイバーエルフはそっちの階段から上がれ!!上で合流しよう!!」

エックス「分かった。罠かもしれない。気をつけろ!!シャドウ、君はゼロから目を離さないでくれ!!」

ゼロ「…どういう意味だ」

ルイン「シャドウ、ゼロが勝手な行動したらその時はお願いね」

ゼロ「ルイン…お前まで」

シャドウ「ああ、分かっている。こちらは任せておけ、行くぞゼロ」

向こうにいるエックス達もシャドウも行動を開始する。
ゼロは微妙そうな表情でシャドウを追い掛けた。








































そしてゼロとシャドウと合流するべく移動を開始したエックスとルイン。
エックスは最新型のアーマーにより出力が以前よりも大幅に向上しているのを感じていた。
野生化したメカニロイドと遭遇するも、エックスとルインの敵ではない。

エックス「ルイン、チャージショットで殲滅する。フォローを頼む」

ルイン「任せてよ!!」

エックスのエネルギーチャージが完了するまで、ルインが高い機動力を活かして、メカニロイドを翻弄していく。
そしてバスターのエネルギーチャージが完了。

エックス「チャージショット!!」

新型アーマーのチャージショットがメカニロイドを殲滅する。

ルイン「アリア博士の新型アーマー、良好みたいだね」

エックス「ああ、慣れるのに時間がかかると思っていたけど、これなら大丈夫そうだ」

最強のイレギュラーハンターであるエックスとルインの前では野生化したメカニロイドなど敵ではない。
そしてイーストブロック2Fで研究部屋らしき場所を見つけたエックス達。
そこには、大型のカプセルが4台置かれていた。

ルイン「ソニア、調べてくれるかな?」

ソニア[任せて]

ここの機器はまだ生きているため、サイバースペースにダイブするソニア。
しばらくしてサイバースペースから出て来る。

ソニア[この部屋じゃ、4体の戦闘型レプリロイドがカスタマイズされていたみたい。高機動山猫型レプリロイド、ワイルド・ジャンゴー。超重量装甲砲撃型レプリロイド、シルバー・ホーンド。高速演算処理人型レプリロイド、Dr.サイケ。強化軽量装甲飛行型レプリロイド、マッハ・ジェントラーの4体。]

ルイン「マッハ・ジェントラーって、政府に所属していた……」

ルインが呟いた直後、2人の通信機が鳴る。

ゼロ『エックス…ルイン…こちらでカスタマイズ用のカプセルを発見した。そっちはどうだ?』

ルイン「うん、こっちでもカスタマイズ用のカプセルを発見したよ。4体分ね」

ゼロ『そうか…この調子だと他にも何かありそうだな』

シャドウ『とにかく調査を進めよう。そちらも気をつけろ』

エックス「了解、行こう。ルイン、ソニア」

ルインとソニアは力強く頷くとイーストブロック3Fに向かう。







































イーストブロック2Fにもあった同じような部屋でも、2つのカプセルを発見。
調べている内に、エックス達の瞳が見開かれた。
即座に通信を繋いだ。

エックス「ゼロ、シャドウ!!」

ゼロ『どうしたエックス?』

エックスに対し、ゼロは冷静だ。

エックス「イーストブロック3Fの研究室で高性能型レプリロイドの改造カプセルを発見した…1体はスカーフェイスというレプリロイドと…もう1体はイプシロンだ!!」

ゼロ『何だと!?それは本当か!!?』

シャドウ『こちらにも高性能型レプリロイドのカスタマイズ用カプセルが2つあるぜ…戦闘型8体に高性能型4体となると…随分な大部隊だな。通りで先に上陸した連中が全滅する訳だな…』

ルイン「ゼロ、シャドウ。ここ…何かあるよ。気をつけて」

ゼロ『ああ…』

エックスとルインが部屋を出ようとした瞬間、モノアイのレプリロイドがいた。

「政府イレギュラーハンター発見!!排除行動を開始!!」

ゼロ『聞こえるか!!どうやら俺達の存在がバレてしまったようだな。リベリオン兵らしき物と遭遇した!!これより戦闘体勢に入る!!』

ソニア[調べるよ~、リベリオンが造った新型戦闘用レプリロイド、プレオン・チェイサー。右腕のスタンガンと、左手の機銃の攻撃には要注意!!プレオンは飛行能力を持たないから足を潰せば動けなくなるよ]

エックス「了解」

ルイン「今度は私の番だね」

ルインがセイバーを構える。
エックスがバスターをプレオン・チェイサーに向けるのと同時にショットを数発放つ。
両足と左腕の破壊をし、それを見たルインが両足の加速器を吹かして、三連撃を叩き込む。
それだけでプレオン・チェイサーは破壊された。

ルイン「ターゲット、完全撃破!!終わったね」

エックス「ああ」

ソニア[お疲れ~、何か使えそうなの持ってないかな~。あ、フォースメタルがあった。流石、リベリオンの主戦力レプリロイドだね…どうやら体力の上限を上げるタイプみたい。どっちも装備出来るよ]

エックス「なら、それはルインが装備するといい」

ルイン「え?いいの?」

エックス「構わないさ。ゼロの次にダメージを受けやすいんだ。こういうのは君が装備した砲がいい」

ルイン「ありがとう。なら遠慮なく」

フォースメタルを装備すると、少しばかり体力が上がったような感覚を覚えた。

エックス「ゼロは大丈夫かな?」

ルイン「大丈夫だよきっと。アリア博士に色々武器貰ってたし」

ルナが製作した武器をゼロの記憶データを元に再現したアリアに長い時間をかけて造った武器を簡単に再現されてしまったとルナが聞けば確実に頭を抱えるだろう。

ソニア[それにしても新型戦闘用レプリロイドのプレオンの1体を投入してくるなんて、敵も本気だね]

エックス「ああ、急いでゼロとシャドウと合流しなければ」

ルイン「急ごう!!」

ゼロとシャドウと合流すべく、エックスとルインは加速器を吹かして更に上の階に。









































イーストブロック4F。
暗い通路を進んだ奥に見つけた扉。
扉を開くと広い円形の、ホールにも似た場所に出た。
そこにいたのはゼロ。

ルイン「ゼロ!!」

ゼロ「随分と遅かったな。待ちくたびれたぞ」

エックス「これでも急いで来たんだけど…」

ルイン「シャドウは?」

ゼロ「あいつは先に行っている。俺達も追い掛け…」

ゼロが言葉を言い切る前に、壁が破壊され、そこから大型のカバを思わせるメカニロイドがいた。

ルイン「え…?」

ゼロ「何だこいつは…」

ソニア[こいつ、最新型の大型戦闘用メカニロイド。ヒポポブレッサーだよ。背部のシャークミサイルが強力だよ。あいつを倒すには頭を壊さないと。頭は格闘攻撃に弱いからゼロ達がセイバーで破壊して、破壊したらすぐに離脱してね]

ゼロ「了解、エックス。お前はあのデカブツのミサイルを破壊してくれ、俺とルインで頭部を破壊する」

エックス「分かった。気をつけてくれ」

エックスがバスターでシャークミサイルを粉砕すると、ゼロとルインがセイバーでヒポポブレッサーの頭部を攻撃する。
時折、機銃による銃撃、のし掛かり攻撃を繰り出してくるが。

ゼロ「効かんな!!」

ZEROシフトの特殊な防御フィールドは機銃程度なら無力化してしまう。
のし掛かりもそんな単純な攻撃をエックス達が受けることなど有り得ない。
エックスがシャークミサイルを破壊し、とうとうゼロとルインがセイバーでヒポポブレッサーの頭部を破壊した。

ソニア[……っ、みんな!!離れて!!]

頭部を破壊され、剥き出しになった砲門から放たれた超カバ粒子砲が不意を突かれたゼロとルインに直撃する。

ゼロ「くっ、ZEROシフトの防御フィールドを破るとはな…」

ルイン「っ…身体が痺れる…」

バインド状態になったルインを見て、エックスはすぐにケリをつけるべきだと判断し、切り札を使うべきだと判断した。

エックス「(力を貸してくれ…Xハート…)一気に行くぞ!!!」

エックスの全身から凄まじいエネルギーが吹き荒れ、エックスの身体が光に包まれた。

エックス「ハイパーモード・ファーストアーマー!!!!」

光が消え、エックスの姿は大きく変わっていた。
蒼いアーマーは純白のアーマーに変わり、より強いエネルギーを放っていた。

ゼロ「エックス…ファーストアーマーとは…随分と懐かしいアーマーだな」

ファーストアーマー

かつてのシグマの最初の反乱時に纏ったエックスの1番最初の強化アーマーだ。
ゼロからすればファーストアーマーはエックスの基本能力を向上させるのみで、2回目以降の大戦から纏っていたアーマーと比べれば劣っている感じが否めないが…。
再びヒポポブレッサーが超カバ粒子砲を放ち、エックスに喰らわせるが、エックスは両腕を交差させて防ぎきる。
ファーストアーマーは確かに2番目のセカンドアーマー等の強化アーマーと比べれば目立つ物はないが、実はアーマー自体の防御力はガイアアーマーの次に高いアーマーなのだ。
そして…。
ファーストアーマーは元々ダッシュ移動が使えなかったエックスにその能力を与えたフットパーツを持っている。
元々持っているエックスのダッシュ能力とファーストアーマーのフットパーツ機能の相乗効果で地面での移動の機動力なら歴代の強化アーマーを上回る性能になった。

エックス「喰らえ!!スパイラルチャージショット!!!!」

ファーストアーマーのバスターから放たれた拡散弾を束ねた一撃がヒポポブレッサーの砲門に炸裂した。
ファーストアーマーの最大出力チャージショットであるスパイラルクラッシュバスターは発射時により高威力の拡散弾と凄まじい衝撃波を放つためにより多くの敵を屠れるのだが、こんな廃墟では崩落してしまう可能性がある。
故に出力を抑えたスパイラルチャージショットを放ったのだ。
いくら出力を抑えても拡散弾の1発1発が通常のエックスのチャージショットに匹敵するそれはヒポポブレッサーを完全に粉砕した。

エックス「(やはりアリア博士の技術力は凄い…いくらフォースメタルの恩恵があったとしても完全にアーマーの性能を再現出来るなんて……)」

ルイン「久しぶりにファーストアーマー見たけど、スパイラルチャージショットはやっぱり強烈だね」

エックス「ああ、アリア博士の技術力には毎度脅かされるよ」

ソニアがルインにアンチロックを使ったのだろう。
バインド状態が解けている。
エックスもハイパーモード・ファーストアーマーを解除し、ゼロとルインの元に歩み寄る。

ゼロ「少し手こずったが、早くシャドウと合流するぞ」

エックス達は持参していたエネルギーパックを飲み干し、消費したエネルギーを補給する。
特にハイパーモードを発動したエックスはエネルギーパックを2本も消費してしまった。

エックス「(強力だけど、このエネルギー消費は考え物だな。後でアリア博士に頼んでみよう)」

ハイパーモードの欠点に気付いたエックスはゼロとルインに続いて最上階に向かうのだった。







































屋上に着くと、激しく降っていた雨は止んでいて、美しい満月が見えていた。
かつて前世紀で凄まじい戦いがあった月の光を受けながらシャドウは静かに佇んでいた。

エックス「シャドウ!!」

ルイン「良かった、無事だったんだね……」

仲間の無事に安堵するエックスとルインだが、シャドウはこちらを振り向かず、前を見据えている。
シャドウの視線を辿ると、そこには漆黒のマントを纏い、パイザー越しにこちらを見据えるレプリロイド。
ただ者ではないとエックス達は感じ取る。

ゼロ「…何者だ?」

背中のセイバーに手をやり、シャドウよりも一歩前へ出ながら問い掛ける。

ルイン「…リベリオン?」

ルインが紡いだ単語に、その男はゆっくりと口を開いた。

「いかにも…」

低い、厳然たる声。

「リベリオン総帥、イプシロンだ」

エックス「っ…」

反乱組織リベリオンの総帥が自分達の目の前に現れたことにエックスは目を見開く。

ゼロ「ほう、そのお偉い総帥様が、わざわざお出迎えか?」

イプシロン「君達のことは、よく聞いている。イレギュラーハンターの諸君。エックス…ゼロ…。君達は優秀なレプリロイドだ。どうだ…?我々の理想の為、共に戦うつもりはないかね?」

ゼロの挑むような口調に対してイプシロンはこちらを勧誘するように言う。
エックスはそれに驚くが、ゼロとルインは既にセイバーを握り締めていた。

ゼロ「ふざけるな!!」

ルイン「お断りします。私達は誇りあるイレギュラーハンターです!!どんな理想を掲げてもあなた達のしていることは間違っている!!」

ゼロ「それにどんな自信があるのか知らんが4対1だ。貴様に勝ち目があるとは到底思えんがな」

しかもこちらには対リベリオンのためのハイパーモードと言う切り札があるのだ。
ハイパーモードを持つエックス達3人を相手に勝てるはずがない。

イプシロン「ふむ、そうかな?」

ルイン「え…?」

首筋に熱を感じて目線だけ移すとシャドウがこちらに左腕のレーザーエッジを向けていた。

ゼロ「シャドウ…お前まさか…」

イプシロン「シャドウは我々の理想に共感してくれている。さあ、君達はどうするかね?」

ルイン「………」

ルインはシャドウにも気付かれないようにセイバーのエネルギーをチャージした。
ゼロもエックスもルインの考えに気付いたのか、切り札を使う用意をする。

ルイン「イプシロン…これが…」

ゼロ「…ハイパーモード・アクティブフォーム!!」

ゼロのアーマーが橙色に変化し、通常時とは桁外れの機動力でシャドウの胸を斬り裂いた。

シャドウ「ぐっ!!?」

ゼロ「ハンターの魂をイレギュラーに売り渡すとは失望したぞシャドウ!!」

ゼロナックルによる一撃を胸に叩き込むことでシャドウを壁に叩きつける。

エックス「ハイパーモード・ファーストアーマー!!スパイラルクラッシュバスター!!!!」

次にエックスがハイパーモード・ファーストアーマーを発動し、ファーストアーマーの最大出力チャージショットのスパイラルクラッシュバスターを放った。
並みのレプリロイドのなら塵にしてしまう破壊力だが…。

イプシロン「…………」

イプシロンは掌にエネルギーを纏わせるとスパイラルクラッシュバスターを片手で受け止めてしまう。
しかし本命は。

ルイン「これが私達の答えだ!!」

チャージセイバーを繰り出す。
いくらイプシロンが強かろうとこれは耐えられないと思ったルインだったが、何者かに腕を電磁ウィップで絡め取られてしまう。

ルイン「なっ!?」

「控えろ、総統の御前であるぞ」

先程までいなかったはずの女性型レプリロイドが、ルインを冷たく見下ろしていた。

エックス「っ!!ルイン、右だ!!」

ルイン「え!!?」

次の瞬間、何時の間にかいた1体のレプリロイドが大型のツインビームランスを取り出し、ルインに向けて投擲してきた。

エックス「ルイン!!」

エックスが即座にショットを放って、電磁ウィップを切断し、ゼロもバスターを構えて女性型レプリロイドに数発放つが、かわされた。

ルインは投擲されたツインビームランスを跳躍してかわすが、ゼロの攻撃を受けて倒れていたシャドウが背中のキャノン砲から重力弾を放ち、ルインの背中に喰らわせた。

ルイン「っ…!!?きゃあああああああああっっっ!!!!!!」

シャドウの重力弾を受けて、5階から勢いよく落下していくルイン。

エックス「ルイン!!」

ソニア[お母さん!!]

ゼロ「チッ!!」

即座に追い掛けようとするエックス達だが、目の前にレーザーが走り、足を止められた。
上空を見上げると、1体のレプリロイドがこちらを見下ろしていた。

エックス「く…」

ゼロ「………」

エックスとゼロがこちらを囲んでいく5体のレプリロイド。

イプシロン「仲間になれ、エックス、ゼロ。」

エックス「断る!!どれだけの理想を掲げようと、お前達のしていることはイレギュラーだ!!」

ゼロ「俺達は……誇りあるイレギュラーハンターだ。」

しかし、今の自分達では勝ち目が全くない。
ハイパーモードを発動しても、今の状態では逃げるしか出来ない。
エックスはバスターを構えると、鋭くシャドウを睨み据えた。

エックス「シャドウ…俺達はお前を許さない」

激しく傷つきながらもエックス達を嘲笑うシャドウにエックスは怒りを堪えながらバスターのエネルギーをチャージした。
イプシロン達もそれに応戦しようと身構えたが…。
エックスは地面にバスターを向けた。

エックス「スパイラルチャージショット!!!!」

地面に向けて放たれたスパイラルチャージショットは、爆風を巻き起こし、エックスとゼロは強化された機動力で即座にこの場を離脱した。

「チッ、逃がさないよ!!」

イプシロン「構わん。放っておけ、いずれ奴らの方から姿を現すだろう。諸君!!刻は来た。
我らリベリオンの理想を世界に示す刻だ!!」








































一方、ギガンティス付近の孤島にある研究所跡に来ていたアクセルとルナ。

アクセル「ここで昔、レッドに会ったんだ」

ルナ「ここで?」

研究所内部は既に片付けられており、兄弟達の残骸すらない。

アクセル「うん。多分あいつらに雇われたんだろうね。僕が脱走しようとした時にレッドに攻撃されて…まあ、僕もレッドの左目潰しちゃったんだけど…」

ルナ「な、何かレッドって、凄いね…」

自身の目を潰した相手を引き取って育てるなんて凄い。

アクセル「うん…本当にレッドには謝っても謝りきれないよ。さて、兄弟達への挨拶も済んだし…」

門の前に花束を置くと、ルナを見遣る。

ルナ「…そうだ、ギガンティスに行こうよ。みんなにお土産…」

アクセル「ああ、そうだね。買わないとアリアとかうるさいしね」

せっかくギガンティスの近くまで来たのだから何かお土産を買っていくことになり、アクセル達はライドチェイサーの置いてある場所に向かおうとした時であった。

ルナ「ん?…アクセル、あれは…」

アクセル「え…!!?」

アクセルは海岸に倒れている大破したレプリロイドのそばに走り寄るアクセルとルナ。
黒い軽量型のアーマーと、両腕に取り付けられた白い腕輪のような物が印象的だった。
アクセルはすぐさまレプリロイドの状態を調べる。
まだ微弱な反応を感じる。
まだ間に合うかも知れないと、ルナにハンターベースに通信を頼んだ。
アクセルは今のうちに出来る応急処置をすべく、サブタンクを用意したのだが…。

アクセル「ん?」

アクセルはこのレプリロイドに違和感を感じた。
本来あるべき物であるDNAデータとIDタグがない。
IDタグならまだしも、DNAデータまで奪われていた。
レプリロイドの身元等が分かるIDタグなら奪う価値はあるが、DNAデータまでないとなるとただ事ではない。
アクセルは嫌な予感を感じていた。

アクセル「(どいつもこいつも…どうして静かに暮らせないんだよ!!)」

大破したレプリロイドが転送されるのを見つめながら拳を握り締めるアクセル。

ルナ「アクセル…どうしたの?」

アクセル「いや…あのレプリロイド…IDタグやDNAデータが抜き取られてたんだよ。」

ルナ「DNAデータまで?」

アクセル「うん、何か嫌な予感がするよ。この辺りで…ギガンティスで何が起きてるんだか…調査する必要があるかもね」

ルナ「うん、ギガンティス。行ってみよう。もしかしたら犯人が見つかるかもしれないし」

アクセル「あは、ルナならそう言ってくれると信じてたよ。それじゃあ行こうか、ギガンティスに」

ルナ「OK」

ライドチェイサーに跨がり、超特急で研究所跡からギガンティス島に向かうアクセルとルナであった。 
 

 
後書き
エックスのオリジナルハイパーモードは歴代強化アーマーです。
ゼロはフォームチェンジ。
Xファイアとアルティメットアーマ、ブラックゼロ、アブソリュートゼロは出て来ません。

エックス達の装備

エックスの装備

Xバスター

Xブレード(アリアが再現)

Xハート

ルインの装備

ZXコンボジット

Rエレメント

LE100+

ゼロの装備(新型アーマーはロクゼロベース)

Zセイバー×2(もう1本はX6のルナ製)

バスターショット(再現品)

シールドブーメラン(再現品)

トリプルロッド(再現品)

チェーンロッド(再現品)

リコイルロッド×2(再現品)

ゼロナックル×2(X6に使用していた物)

ZEROシフト 
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