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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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Another2 ギガンティス

 
前書き
ギガンティス潜入前 

 
女神がアリアと言う名の少女に転生してから、瞬く間にイレギュラーハンターの間で話題になった。
今まで不可能だったエックス、ゼロ、ルイン、ルナ、アクセルの完璧なメンテナンスに加え、先日太平洋に落下した鉱石、フォースメタルの解析、そのエネルギーを使い、エネルギー不足等の解消など、彼女は人間としては凄まじい功績を挙げていく。
一部ではDr.ライトとDr.ワイリーの再来とまで言われている程だ。
そんな彼女の所にアクセルの姿があった。

アリア「おや?アクセル君にルナちゃんじゃない?何か用?」

アクセル「メンテナンスを受けに来たんだよ。今日から長期休暇を取ったからね…ちょっとした里帰り」

ルナ「俺も一緒に行くんだ。アクセルだけだと、少し心配だからさ」

アリア「ふんふん、確かアクセル君が生まれた研究所は確か、ギガンティスの近くだったね。確か、隕石落下の津波やら、研究所で造られたフォースメタル搭載型レプリロイドの製作に失敗して、そのイレギュラーによって研究員はみんな死んだんでしょ?今更そんなとこ行っても…」

アクセル「うん…ゼロからも言われたけど…やっぱり僕が生まれた場所だからさ」

ルナ「アクセル…」

アリア「そっか…じゃあメンテナンスを始める前にこれをあげるよ」

メンテナンスの準備に取り掛かる前に、アリアは六角形のケースに収められた1つの黒いフォースメタルをアクセルに差し出した。

アクセル「何これ?フォースメタル?」

アリア「うん。あの研究所を調査した時に発見されたの、高度な技術で精製されたフォースメタルだから浸食値が高すぎて誰も装備出来ないんだって。アクセル君は新世代型だから使えるんじゃない?」

アクセル「元新世代型レプリロイドのプロトタイブだよ…」

100年前に反乱を起こした新世代型レプリロイドは、プロトタイブのアクセル達を除いて姿を消した。
もうこの世界には新世代型レプリロイドはもう僅かしかいない。

アクセル「でも、ありがたく受け取っておくよ。あいつらをコケにした僕がこれを使えば、今頃地獄にいるあいつらが滅茶苦茶悔しがるだろうしね」

盛大な嫌がらせを思いついたと言いたげにニヤニヤと笑うアクセルにアリアもしきりに頷いてやった。

アリア「それじゃあ、メンテナンスを始めようか」

アクセル「うん、お願い」

しばらくは完璧なメンテナンスは受けられなくなるため、念入りにチェックしてもらった。

アリア「ああ、そうだ。フォースメタルには能力の強化の他にも、秘められた力を解放する力があるみたいなんだ。もしかしたら今のアクセル君も秘められた力を解放出来るんじゃないの~?」

アクセル「秘められた力…か…」

アクセルの脳裏に過ぎるのは、新世代型レプリロイドの反乱時に、シグマの力によって覚醒したアクセルの本来の姿と力。

アクセル「そんな強敵と出会わないことを願うよ」

精々イレギュラーがいたとしても野生化したメカニロイドくらいだ。
今更そんな物にやられるわけがない。

ルナ「早くメンテナンスしてくれよ」

アリア「はいはい。ギガンティスでゆっくりデートしていきなね~」

ルナ「デート…!!?ば、馬鹿!!」

サラリと言われた単語に赤面しながら叫ぶルナにニヤニヤが止まらない元女神様であった。







































そしてアクセルとルナが里帰りに行ってから数日後、ギガンティスで反乱組織リベリオンによる反乱が起きた。
極東司令塔責任者兼、連邦政府軍司令官、リディプス大佐から指令を受けたイレギュラーハンターのエックス、ルイン、ゼロ、シャドウの4人がギガンティスに潜入することになった。

リディプス「今回君達に与える任務は、人工島ギガンティスに侵入し、イレギュラー・イプシロン率いる反乱組織、リベリオンの活動を阻止することだ」

リディプス大佐の前に立ち並ぶ4人のハンター達の表情は歴戦の戦士のそれであった。

リディプス「諸君らより先に上陸したチームの反応は完全に消え、全滅したと考えられる。君達が最後の希望だ。この作戦に失敗すれば我々は、ギガンティス全土の無差別攻撃という非常手段を取らざるを得ない」

“無差別攻撃”

この単語にエックスが僅かに表情を揺るがせたことに気付いたのはエックスとは100年の付き合いであるゼロとルインのみであった。

リディプス「残念ながら、イプシロンの所在は不明だ。…ただ…ある廃墟に、気になるエネルギー反応を感知した。まずは、ギガンティスに潜入次第、そこを調べてもらいたい」

エックス「了解しました」

強行偵察チームのリーダーであるエックスがそう返す。
出撃前に準備を万端にしておかなければ。
シャドウは既にメンテナンスを受けていたらしく、シャドウと別れて、自分達の完璧なメンテナンスの出来るアリアの元に向かう。







































アリア「ふむふむ、ギガンティスへの潜入捜査ね~。イレギュラーハンター最強格のエックス君、ゼロ君、ルインちゃんを投入するなんてリディプス大佐もマジのようだね…」

事情を聞いたアリアは普段の雰囲気からでは想像出来ない真剣な表情をしていた。

エックス「アリア博士。俺達のメンテナンスを頼めますか?しばらく、完璧なメンテナンスは出来ないと思いますから」

アリア「OKOK。任せときなさいって。この私が完璧以上にしてあげるから、それよりまずエックス君とゼロ君はアーマーを新しくしないとね~」

エックス「アーマーをですか?」

アリア「うん、これから潜入するんでしょう?少数精鋭で行くんだから出来るだけ、敵に見つかる危険性を出来るだけ低くした方がいい」

ゼロ「Dr.アリア。俺は忍び部隊の元隊長なんだが?」

アリア「その全く忍んでませんと言ってるような真っ赤なアーマーで何言ってるの?君はエックス君やルインちゃんと比べて何を仕出かすか分からないんだから」

ゼロ「おい、それはどういう意味だ。」

エックス「そうですね、まずはゼロから」

ルイン「それじゃあ私達は待ってますね」

アリア「はいはーい。それじゃあ始めようか~」

エックスとルインがすぐさま部屋を出て行き、アリアも準備に取り掛かる。

ゼロ「俺を無視して、話を進めるな…」

メンテナンスベッドに横にされたゼロの呟きが虚しく響いた。







































数時間後。
アーマーを新調したエックスとゼロが出て来た。

ルイン「うわあ~エックスとゼロ、新しいアーマー似合うよ~」

エックスとゼロの新しいアーマーは今までのアーマーとは違い、ルインやルナに近いタイプの細身のアーマーだ。

アリア「ふう、エックス君はともかくゼロ君はかなり苦労したよ~。」

何せゼロの新型アーマーは平行世界の彼をモデルにした物だ。
大部分はエックスに似ているが、細かい所が違う。

アリア「それからこれ、私からのプレゼントだよ」

エックス、ゼロ、ルインに向けて投げ渡される蒼、紅、朱の3つのフォースメタル。

エックス「アリア博士、このフォースメタルは一体?」

エックスが蒼いフォースメタルを見つめながらアリアに尋ねる。

アリア「まずはエックス君のはXハート、ゼロ君のはZEROシフト、ルインちゃんのはRエレメント。Xハートは、エックス君のレイジングエクスチャージを参考にしてね、エックス君の回復力を高めて、ゼロ君のZEROシフトはダメージを軽減、弱い攻撃なら無力化してしまい、ルインちゃんのRエレメントは全ての属性防御能力を高めてくれる優れものだよ♪」

ルイン「凄い…ありがとうアリア博士!!」

アリア「ふふ~ん。実はまだまだおまけがあるのさ、細かいことはこのファイルに入れといたから読んでね~」

エックス「はい、ありがとうございます。何から何まで」

アリア「気にしない気にしない☆本来ならこういうのが得意そうなアクセル君やルナちゃんが適役のはずなんだけどね」

ゼロ「仕方がないだろう。里帰りなんだ。それも、自分の兄弟機達がいる…な」

ルイン「……………」

イレギュラーによって滅ぼされたアクセルにとって忌まわしき故郷。
アクセルはどんな気持ちで向かったのかはルインには分からない。

エックス「それではありがとうございましたアリア博士。それでは行きます」

アリア「気をつけてね~」

部屋を後にするエックス達だが、アリアはすぐさまアイリスに通信を繋ぐ。

アイリス『こちらアイリス。どうしましたか?アリア博士』

アリア「アイリスちゃん、暇?」

アイリス『え?まあ、予定はありませんけど?』

アリア「ならねえ…」

悪巧みを考えている子供の表情でアイリスに語りかけるアリアであった。 
 

 
後書き
ゼロのアーマーも最新。
エックスがコピーエックスならゼロもロクゼロ風 
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