ヘタリア学園
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第五千二百十話 魔法の手すら
第五千二百十話 魔法の手すら
アメリカがこれでもかと大量生産した魔法の手は甲子園球場の三塁側全体にそれこそ客席の数位置かれました。
アメリカは置き終わってから大阪に言いました。
「これなら山羊の呪いも消せるぞ」
「ほなカブスもせんと」
「それは言わない約束だぞ」
何気なく言った大阪にこう返すアメリカでした。そのうえで大阪にあらためて言いました。
「山羊の呪いも消せるんだ」
「ほな阪神の呪いは」
「見るんだ、あの連中を」
アメリカはここで魔物やカーネル=サンダースさん、怨念を指さしました。すると。
皆ピンピンしています、全然弱まっていません、アメリカはその彼等を指差して大阪に言うのです。
「山羊の呪いなんてものじゃないぞ」
「うわ、やっぱりですか」
「予想通りだな」
アメリカの、です。
「彼等にはあれだけの魔法の手も効果がないんだ」
「それって凄いんちゃいます?」
「こんな呪いははじめてだ、僕もな」
アメリカもこうしたお話はよくあるのですがそれでもです。阪神の呪いは山羊の呪いなんてものではないみたいです。
第五千二百十話 完
2015・10・25
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