八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三十九話 空手の型その四
「そしていい鍛錬でもあったわ」
「だからですか」
「ここで止めてね」
「お風呂に入られて」
「休むわ」
こう僕に答えてくれた、顔の汗をタオルで拭きながら。
「そうするわ」
「牛乳も飲まれて」
「そうそう、牛乳もね」
「それじゃあまた明日」
「明日ね」
「お会いしましょう」
こう話してだった、僕は日菜子さんが整理体操を終えるまで見守ってだった。それが終わってからだった。
ジューンさん達と一緒にアパートに戻った、それで扉も締めた。
その扉を締めた僕にだ、三人はこう僕に言った。
「日菜子の実力ならネ」
「相当な相手でもない限りある」
「いいところいけると思うわ」
これが三人が僕に話したことだった。
「確かに今夜は少し調子が悪かったけれド」
「元々の腕は確かある」
「あのレベルならかなりよ」
「それでなんだ、全国大会でも」
「優勝まではわからないけれどネ」
「一回戦負けまではないあるよ」
「相手にもよるけれどね」
僕にまた話してくれた。
「あの人ならネ」
「問題ないある」
「健闘してくれるよ」
「じゃあ試合観るのも期待してね」
「勝負は最後まで見守ル」
「それも鉄則あるよ」
「勝負のね」
三人でまた僕に言ってきた、その言葉を受けてだった。
僕は日菜子さんの試合を最後まで見守ることにした、そしてその試合の日は何時かというと。翌朝日菜子さんに言われた。
「今日だけれどね」
「えっ、今日ですか」
「ええ、今日よ」
早起きして軽くランニングしてシャワーを浴びてすっきりしたうえで朝食を食べつつだ、一緒にいる僕に話したことだ。
「今日八条学園の総合体育館でやるのよ」
「うちの学園のって」
「大学のね」
「あそこですか」
「そう、あそこでね」
「あそこなら確かに」
八条大学の総合体育館となれば僕もわかった、あの体育館の大きさと設備は相当なものだ。あそこならだ。
「全国大会も大丈夫ですね」
「そう、だからね」
「あそこで今日ですか」
「行われるの」
「そうですか、ただ今日は」
「部活あるの?」
「はい、午前中に」
僕は日菜子さんにこう答えた。
「あります」
「そうなのね」
「ただ、午前中ですから」
このこともだ、僕は話した。
「午後は大丈夫です」
「そう、それじゃあ午後ね」
「そっちに行かせてもらいます」
総合体育館にとだ、僕は約束した。
ページ上へ戻る