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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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SAO
紅の殺意
  第25話

 
前書き
キリトをサチが訓練を受ける所辺りまで書きます。 

 
それからおよそ30分後、75層^コリニア^主街区はローマ帝国を模したような場所だった。

その主街区の一角にある闘技場で、キリトとヒースクリフはデュエルする事になった。
その闘技場では、キリトとヒースクリフのデュエルを一目見ようという観客で賑わっていた。

アスナ『もう、バカバカバカッ‼︎何であんな事を言うのよ⁉︎』
サチ『そうだよキリト‼︎』
闘技場内の控室のような所で、アスナとサチはキリトに怒鳴り付けていた。
キリト『悪い悪い、悪かったってば‼︎』
キリトは必死に弁解する。
それから間が空き…、
アスナ『昨日、キリト君の実力を見た時は驚く程の強さだと思ったけど、それは団長も同じだからね。』
サチ『あの人の強さは、ゲームの枠を超えているよ。』
キリト『だろうな、盾装備に【ユニークスキル】の【神聖剣】、攻撃力はまだしも、あの防御力はサチを超えているな。』
3人は、<血盟騎士団>団長のヒースクリフの強さについて話した。
アスナ『どうするの、もし負けたら、キリト君達が<血盟騎士団>に入る事になるんだよ?』
サチ『キリト……。』
サチとアスナはキリトを心配した。
キリト『大丈夫だよ、負けたと決まった訳じゃないからな。』
キリトは、迷いがありながら答えた。
サチ『キリト、逃げようよ。22層辺りだったら、誰にも見つからない筈だし……。』
サチはキリトに言った。確かにサチの言う通り、逃げるというのも一理の策だ。
キリト『確かに、サチの言う通りだな。だが、ここで逃げたら俺のプライドが許さないんだ。』
サチ『…、解った。』
キリトの言葉に、サチは仕方なく首を縦に振った。

ーーーーーーーーーー

そしてキリトは、控室を出て闘技場の中央に立った。

そのキリトの前には、武装したヒースクリフがいた。
ヒースクリフ『賑わっているな。』
ヒースクリフは苦笑した。
キリト『ギャラは頂きますよ。』
ヒースクリフ『嫌、デュエル後以降は君とサチ君は我が<血盟騎士団>のメンバーだ。』
キリトの言葉に、ヒースクリフは勝利を確信した言動を吐き、その後キリトはオプションに《初撃決着モード》を選択。
カウントダウンが始まると共に、2人は互いに10m程まで後ずさり、キリトは2本の剣をヒースクリフは盾の裏に隠された<神聖剣>を取り出した。

ーーーー

そして、DUELの文字が弾けると同時に、デュエルが開始された。

デュエルが開始されると同時にキリトは二刀流ソードスキル"シャイン・サーキュラー"を発動して斬り掛かるも、ヒースクリフの盾によって躱された。更に攻撃を加えるも、ヒースクリフが盾を突き出して来た為、キリトはヒースクリフと距離を取った。
するとヒースクリフはキリトに接近、キリトは応戦しようとしたその瞬間…、
≪ドカッ‼︎≫
キリト『グッ‼︎(何っ、盾で……⁉︎)』
ヒースクリフは盾を使って、キリトの腹に強烈な一撃を加えた。これにはキリトも驚いた。この攻撃で、キリトは後方に吹っ飛ばされた。

キリトが起き上がると、ヒースクリフはキリトに接近、キリトは2本の剣で攻撃を躱して一旦ヒースクリフと距離を取った所で、キリトは二刀流ソードスキル"クリムゾン・スプラッシュ"を発動してヒースクリフに襲い掛かった。攻撃は盾で受け流されたが、最後の一撃がヒースクリフに命中、ヒースクリフのHPは少し減ったが、それでは勝敗は決しない。
するとヒースクリフは、キリトと距離を取った。
ヒースクリフ『中々だな。』
ヒースクリフはキリトを賞賛した。
キリト『そっちこそ、油断の隙も無いな。』
キリトはヒースクリフに言って返した。

そして2人は同時に地面を蹴り、ソードスキルで応酬した。キリトの攻撃は、ヒースクリフの盾によって躱されているが、全てではない。数撃程は命中している。だが、勝敗を制する程ではない。

そうこうしている内に、2人のHPは6割辺りまで削れた。

するとキリトは畳み掛けるべく、二刀流の奥義技"スターバースト・ストリーム"を発動。
その攻撃は盾で躱されるも、ヒースクリフには焦りが見られる。
15撃目で、ヒースクリフの盾が大きく側面に振られた。しかも、キリトとは1mあるかないかくらいしか離れていない。
キリト『もらった‼︎』
勝利を確信したキリトは16撃目の攻撃を浴びせようとしたその瞬間…、
瞬間移動と言っても過言ではない速さで、ヒースクリフは盾を左側に動かし、最後の一撃を躱した。
キリト『⁉︎(何が…起こったんだ⁉︎)』
あまりの出来事に、キリトは驚きを隠せなくなった。その直後、奥義技を発動した事で無防備となったキリトに、ヒースクリフは神聖剣で一撃を加えた。
この一撃で、ヒースクリフがデュエルを制する事となった。

ーーーー

キリト『(一体…何が起こったんだ⁉︎)』
キリトは信じられなかった。“俺は負けたのか?”と思いながら……。
その時、ヒースクリフはキリトに軽く一瞥すると、その場を後にした。

その後キリトとサチは約束通り、<血盟騎士団>に入る事となった。

ーーーーーーーーーー

その10分後…、
キリト『何だよこれ⁉︎』
キリトはアスナの手によって、<血盟騎士団>のユニフォームを着させられたが、その格好はキリトが想像した物では無かった。キリトは地味なユニフォームを頼んでいたのだが、アスナが用意したのは、明らかに派手な純白なユニフォームであった。
キリト『これ本当に地味な奴かよ⁉︎』
アスナ『当たり前よ。』
キリトはアスナに文句を言ったが、アスナはそれを突っ張ねた。
一方のサチの方は…、
サチ『絶対嫌‼︎』
断固拒否した。アスナやキリトどころか、あのヒースクリフまでもが出て来てサチを説得したが、当の本人は聞く耳を持たなかった。

結局、サチに至っては、普段の格好で良いとヒースクリフの許可で、事態は収束した。

____________________

その翌日から、キリトとサチは<血盟騎士団>の一員として任務に就く事となった。

本当はキリトとサチは、別々に任務に就く予定であったのだが、サチがキリトと離れる事を断固拒絶した為、キリトとサチはコンビを組んで任務に就く事になった(もとよりヒースクリフは、端からキリトとサチを一緒にさせる気でいた。ヒースクリフ曰く“キリトはともかく、サチを怒らせると命は無さそうだ。”とか……。)。

とはいえ、キリトとサチの2人は、何故かアスナとパーティーを組む事になった。何でも、アスナが副団長の権限を発動しての結果との事。アスナの一連の行動に幹部は抗議の声を上げたが、ヒースクリフが…、
ヒースクリフ『サチを怒らせなければ構わない。』
っと言った事で幹部全員が賛成し今に至る。

と言う訳で、キリトとサチはアスナの専属の護衛で任務に就く事となった…筈だったが……、
キリト『訓練?』
サチ『キリトと私が、ですか……?』
『その通り、私と君ら2人を含めた4人のパーティーを組んで、55層迷宮区を突破してもらう。』
キリトとサチを待っていたのは、何と訓練。
これを聞いたアスナは抗議した。
アスナ『ちょっとゴドフリー、この2人は私の……‼︎』
ゴドフリー『幾ら副団長とはいえ、規律を蔑ろにして頂いては困りますよ。それに、前衛(フォアード)を受け持つこの私に、実力を見せて貰いたいものですな。特に、団長を恐れをなす程の実力を有する〈俊足の槍突〉サチの方はね。』
キリト『⁉︎おっおい待て‼︎サチの前で……』
アスナが言い終わる前にゴドフリーは更に続けた。

だが、ゴドフリーは知らなかった。サチの前で〈俊足の槍突〉と呼ぶ事が、どれだれ恐ろしいものかを……。 
 

 
後書き
今回はここまで。次回作は、早ければ明日までに仕上げて公開します。 
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