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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三十八話 真田幸村その十三

「ましてルーキーでも杉浦忠さんだったら」
「ああ、あの人ですか」
「とんでもない相手でしょ」
「物凄い強敵ですね、確かに」
 杉浦さんは僕も知っている、長嶋さんと同じ大学でその時からエースで南海で一年目から大活躍だった。
「あの人一年目から開幕投手で」
「凄かったでしょ」
「二年目なんかもう特に」
「そうした人もいるのよ」
「侮らない、ですね」
「声優さんでもデビューしてすぐに凄くなる人いるわよ」
 こちらのお仕事の話も出た。
「デビューからね」
「すぐにですか、そっちも」
「そう、実力があってね」
「だから先輩も」
「侮らないから」
 例えどんな相手でもとだ、先輩はとにかく僕にこのことを話してくれた。
「だから練習もするのよ」
「それで、ですね」
「ええ、後で見てね」
「わかりました」
「汗をかいてから」
 練習後のこともだ、日菜子さんは言った。
「お風呂入るから」
「それからですか」
「そうするわ」 
 こう微笑んで僕に言ってだった、日菜子さんはまずは食事をしてからだった。僕と一緒にアパートの外に出た。


第三十八話   完


                             2015・4・2 
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