八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三十三話 期末テストその九
「まあとにかくね」
「これで」
小山田君がその僕に応えてくれた。
「今日は終わり」
「後は家に帰って少し休んで」
そしてだった。
「また勉強だよ」
「明日のテストの」
「それでもう今日はね」
僕はさらに言った。
「早く寝るよ」
「早く寝ないと」
「やっぱり寝ないと」
それこそもとだ、僕は言った。
「もたないから」
「うん、じゃあ」
こうしたことを話してだ、そしてだった。
僕達はだ、こうしたことを話してだった。この場は別れてだった。
僕は一人で八条荘まで帰った、アパートに帰ると。
畑中さんが出迎えてくれてだ、僕に暖かい声でこう言って来た。
「お帰りなさいませ」
「あっ、はい」
「まずはどうされますか」
「そうですね、今日一日。半日ですけれど」
時間的にはだ。
「必死にやって」
「お疲れになられましたね」
「だから休みます」
具体的には昼寝をしてだ。
「それで寝てから」
「そうですか、しかし」
「しかし?」
「お休みになられることもいいですが」
畑中さんば僕にこうも言ってくれた。
「少し運動をされてお風呂に入られてはどうでしょうか」
「お風呂ですか」
「はい」
運動の後のそれをというのだ。
「どうでしょうか」
「運動ですか」
「ランニングか。トレーニングルームでの自転車か」
「そういうので、ですか」
「汗を流されて」
「それで気分転換をして」
「それからお風呂ですね」
僕も言った。
「そしてですね」
「それから休まれてはどうでしょうか」
「そうですね、というか」
僕は畑中さんのアドバイスを受けて少し考えてから言った。
「むしろ夜に寝て」
「お昼ではなくですね」
「汗をかいてお風呂に入って」
それで気分転換をしてとだ、畑中さんにも言った。
「それから勉強します」
「そうされますか」
「それに。もう勉強は予習復習もやっていて」
特に復習に力を入れた、こうした時は普段から少しずつでも勉強をしていたのがいいと思う。何か運動をした後は個人的には勉強をする気になる。
「後は最後の一押しですから」
「勉強は、ですね」
「はい、ですから」
「それでは」
「トレーニングルーム行って来ます」
屋敷の中にあるそこにだ。
「そこで自転車を漕いで」
「汗を流されて」
「それで、です」
そこからとだ、僕は畑中さんににこりと笑って言った。
「お風呂に入って」
「そうされてですね」
「勉強します」
まずは夕食までだ。
「それから夜までして」
「休まれますね」
「十二時までには寝ます」
畑中さんにこうも言った。
「やっぱり昼寝るより夜寝る方がいいですね」
「お昼寝も悪くはないですが」
「やっぱり普段通りにいくべきですね」
普段は午後も授業だ、だから昼寝なんてしない。もっとも授業中についつい居眠りはしてしまうけれどそれはまた別だ。
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