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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道

作者:司遼
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登場予定機体その2

 
前書き
ネタバレ要素ありなので嫌いない人はスルーよろしくお願いしますnんてい 

 
 X-1橘花(きっか):F-4JC/IFCS
 準国産機である瑞鶴を利用して建造された次世代戦術検証機。
 型番の意味はF-4JC部分のCはカスタム(custom)で瑞鶴ベースであることを表し、後半はインテリジェント戦闘制御システム(intelligent fighting control system)を表している。


 つまり次世代的な機体制御とそれに伴う諸概念を実証するために作られた機体であるということを表している。
 モスボールされていた斯衛軍第16大隊機を転用して建造された機体であり、斑鳩崇継が京都撤退時に登場していた機体が母機の一つ。

 フレーム以外はすべて新規製造、更に関節部も全置換されておりA-6とA-10と同程度しかパーツ共有率はない。
 アビオニクス系は試作された新型光ファイバー伝達システムであるホーリーファイバーを全体的に用いられているが従来と同じくOBWも実装された二重構造となっている。
 飽くまでアビオニクス・ソフトのエラー訂正用の構造なので性能は低い方に合わせられる。その為、性能としては第二世代機の範疇。

 評価としては最も第三世代機に近い第一世代機となるか

 これは試作段階のホーリーファイバー用アビオニクスが誤作動を起こした場合の措置であり、配線を追加という形で実現できるのが瑞鶴が母機に選ばれた理由の一つである。

 最大の理由は、新型姿勢制御システムの実装に伴い機体を不安定化させている第二世代機以降では動作不良が起きた場合のリスクが恐ろしく高いため、比較的安定性が高い第一世代機が好ましいとされたが、ライセンス生産機を母機とした場合そこから改造に伴い許可・技術開示を必要とされる為、それらが不要である準国産機である瑞鶴がベストだったから。


 装甲素材はカーボンコイル技術など最新のステルス素材で建造されており、探知用レーダー波や赤外線を検知するとアビオニクスと連動してアクティブステルスの一種ECMを行うアクティブ・パッシブステルスが限定的に装備されている。

 これによりF-22とは違い現行兵器すべてに対し一定のステルス性は担保できるものの戦術機同士ではF-22のステルスには負ける。(橘花のステルスはパッシブとジャミングの併用に対し、F-22はパッシブ・ハッキングの併用であるため)

 91式噴射跳躍システムは新たに追加した腰部モジュールに装着されるように仕様変更され、跳躍ユニット自体の吸気口にはレーダーブロッカーが装備されパッシブステルス措置が施されている。
 更に高度な形成技術を用い、レーダー反面積を軽減させたブースターユニットが脹脛及び両肩に装備され、複数の推進機関による高度な機体制御システムが検証される。

 武装面では両腕のひじ側に新規パーツが装着され、腕部可動域が減少しているが人間と同レベルの可動域が担保されている。
 この追加パーツは近接戦闘時に展開し、ナックルガードのように手腕に保持されるが、サブアームによってひじ側と連結されたまま、新型長刀の柄として機能する。

 新型長刀は刀身のみの構成となり、ブレードコンテナに収納される。コンテナはステルス素材で構成されるため武器携行によるステルス性低下を抑えることも可能となる。
 更に、刀身のみを使い捨てにするために長刀のコストダウンとサブアームが第三・第四の腕として機能するようになり片腕でも長刀の威力・速度を担保可能となる。

 従来機が橘花と片腕同士で長刀を打ち合えば十回中十回打ち負けるか先に切られる。

 さらに最大の特徴が機体のセントラルコンピュータと管制ユニットが完全に新規に置き換われており、新しい操縦システムによる操作性・戦闘力の向上が試みられている。



 イメージ的にはフレームアームズ三二式伍型丙 漸雷強襲装備型とヴァイスハイトを混ぜた感じに跳躍ユニット装備したようなイメージ
 名前の由来はF-15ACTVの後の名前、機体自体の元ネタはF-2戦闘機開発時に機体制御技術の検証とデータ収集を行ったT-2CCV
 ちなみにT-2=F-1戦闘機と認識してもいいので、そういう意味でも立ち位置をかけてる

 和名の方は、第二次世界大戦中に巌谷技術中佐がドイツからジェットエンジン資料を持ち帰ったけど不完全だったために殆ど日本帝国独自になってしまったジェット戦闘機

 つまり、アメリカ=巌谷中佐に頼らない次世代機の先駆という皮肉を掛けた機体。


 試製壱式管制ユニット
 次世代先進戦術機開発計画、薄明計画に於いて開発された新型操縦席と電子機器、OSを変更している。
 忠亮の醸成してきた戦術理論をもとにインダストリアルデザインを推し進めたもので人間工学として根本から設計を見直している。

 そして従来の操縦に対し機能振り分けと操作性の向上に主眼を置いており柔軟な入力が可能なインターフェースと技の連携とそのカスタマイズ性という新概念システムの導入を行っている。
 これによりインファイト・ガンファイトの戦術の時間的な変位の揺らぎ、つまり多様性の構築に成功しておりエースのみに許された挙動を新兵でも可能としている。
 また、緊急回避モーションも組み込まれており従来に存在していた硬直時間や動作中の入力受付拒否を解決している。

 呼び出すデータ量と演算必要値の増大に伴い、メモリ・プロセッサの要求性能が桁違いに跳ね上がっており新型コンピュータの実装でこれを防いでいる。
 また本機に搭載されるコンピュータは演算素子と一時記憶装置に生体部品を使ったバイオコンピュータを採用している。

 採用されたバイオコンピュータは厳密には粘菌コンピュータと呼ばれる生体模倣型コンピュータであり同時に光量子コンピュータでもある。
 その為、不特定条件下での最適化に特化しており衛士のみにならず機体に対してもコンピュータ自体が自己学習し最適化する。

 また消費電力も一万分の一にまで削減されている(0.0001%)その為、稼働時間の延長化という福次効果をもたらしている。
 このバイオコンピュータは知的ナノ構造体とも呼ばれるものであり、人間の小脳に該当する機能を再現しているため、戦術機制御の歴史を変えるといっても過言ではない。

 さらにデータリンクシステムにも手が加えられおり、NATO規格データリンクシステム;リンク22は採用されておらず、日本帝国独自データリンクシステム:C4Iシステム及びJDCS(F)が採用されている。

 リンク22用の機器も搭載されているが、外付けに仕様変更されているため、電源を切ることでバックドアなどの危険を完全カット可能となっている。
 これは、日米安保の一方的破棄に伴いアメリカを含む諸外国へのBETA戦役後の危険を見こしたものであると同時に、データリンクシステムへの改良の自由化を求めたものである。


雲竜型潜水艦;全長165m、全高30m(喫水5~15m)、全幅13m

伊四百系潜水艦の後継であるソードフィッシュ級中型潜水艦のコンセプトを継承し日本帝国が開発した新型通常動力型潜水艦。
S11弾頭ミサイル。魚雷と戦術機を運用する運用する潜水戦術機空母であり、海水を取り込みマグネシウム電池と高効率ガスタービンエンジンで発電駆動する。

船体形状もそうだが素材にステルス素材をふんだんに用いており、動力と合わさり大型だというのに極めて高いステルス性での潜航が可能。

その主目的は対BETA戦闘における光線級による攻撃をかいくぐり機動戦力を陸地に送り出すというものであり、対BETA戦を考慮したものではあるが、BETA戦役後の膨大な領海を持つ日本に対し攻撃を行えば即座に単独。少数による強襲打撃による軍港破壊と敵潜水艦・空母の撃沈や沿岸部での遊撃も主任務としておかれている。

そのため、核による相互確証破壊は日本の世論が認めず、使用した場合国際社会からの非難も免れえぬ上に維持費が膨大で、駆動音からステルス性も損なわれる核技術は使用されていない。

一隻辺り四機の戦術機を運用可能で、戦術機の制御技術の発達により多少乱暴に打ち出しても発進に問題がなくなったことにより、砲弾のように戦術機を上面甲板から射出する。
この時、海水が入らない程度に浮上するが、最新のコンピュータ制御により最適な浮上率を算出・実行できるようになっている。発進開始から完了まで約5分。




F-4J改 瑞鶴現地改修型

忠亮が大陸派兵時代に搭乗していた瑞鶴の現地改修機。
基本的なスペックはタイプC瑞鶴そのままだが前腕部にブレードマウントが増設されており両腕に長刀をマウントしているのが特徴。

この改修によりある程度の近接防御能力を獲得し、長刀自体が空力ウィングとして機能するため複雑な立体機動を可能とする。
また、長刀を展開したときマニュピレータ―とブレードマウントの二点で固定するため、片腕で扱った際に威力の大幅な向上がなされている。

その際の剣術モーションパターンは忠亮が宮本武蔵の弟子の一人が構築した鎖鎌二刀流の流派、柾流のモーションを参考に作成したデータが使われている。
なお、忠亮と同じ苗字だが関係はない。知っていたのは自分と同じ名前の流派で単に興味を持っていたから。

ただし、長刀の強引な取り付けに応じてOSが参照する物理形状・空力制御データから逸脱しているため機体が非常に不安定化してしまっているため、跳躍ユニットを使った移動は忠亮本人じゃないと不可能なほど操作性が劣悪になっている。

大陸からの帰還後は通常仕様に戻されていたが、激化する戦況に伴いたびたびこの仕様に変更されている。
1998年の四国防衛線で機体損耗の限界から破棄が決定され、自動操縦による自爆特攻に使われた。

しかし2001年に、忠亮が欧州に渡るに伴いタイプRとして復元される。こちらはOSを専用調整された為、操作性はある程度回復している。 
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