六道仙人の後継者は異世界の魔王!?
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無事着地成功!!・・・な訳ないか。
「あのクソジジイ!ふざけるなああああ!!」
現在俺はクソジジイこと羽衣に月から投げ飛ばされていた。
え?様付けしていたのに口が悪くなっている?いやいや、こんなことされて口悪くならないヤツはいないだろう。ぶっちゃけ俺は聖人君主じゃないから。
『オイ、いつまでボーッとしている!?そろそろ大気圏に入るぞ!』
マジか!?クソッ!一体どうしたら・・・・って・・ん?
「そうか!あれならば・・・九喇嘛!尾獣化するぞ!」
『しかしそれだけでは「須佐能乎を一緒に使う!」っそうか!』
そうして九喇嘛尾獣モードを使う。
そしてなった後に九喇嘛に須佐能乎を纏わせる。
ーーよし!間に合った!!
『突入するぞ!衝撃に備えろ!!』
ーーーゴウッ!
大気圏突入開始。
「・・・すげえな〔須佐能乎纏九喇嘛〕」
かつてうちはマダラが千手柱間相手に使っていた戦法だったが、いざ使ってみるとかなり強力なのがわかる。
・・・こんなのを倒した柱間は化物だな。
『いや、これはあの時より強力なものだな』
ええ!?ウソだろう!?
『お前は当時のマダラより強い。なぜならお前は儂の人柱力〔友〕であり、白眼を持ち、仙人の力があり、すべての万華鏡写輪眼、さらには輪廻眼を持った最強の忍だ。そんなヤツが簡単には負ける訳ないだろう?』
ーー例外はあったがな。と九喇嘛は付け加えた。
・・・例外なぁ?あれ・・・だよなぁ?
あれは俺が未熟・・いや、満身していたからだ。
ーーーここを平和な世界にする!俺が、俺達が実現させるんだ!!
この力が有れば可能だと思った。そして、あいつらと出会ったんだ。
ーー先生!今日こそ貴方を倒します!!
ーー寝言は寝て言えよ?若僧が、食らえ!千年殺しぃい!
ーーぐああああああ!!!?
クラウスはいつも俺に挑んでは負かしたなぁ。
『もっとマシな思い出はなかったのか?』
ーー先生!今日は私に新しい技を教えてくれる約束でしょ!?
ーーあれ?今日はオリヴィエ風邪だから休むってクラウスに聞いたけど?
ーークラウスウゥゥゥゥゥ!?
ーーはぁ、今日はもう時間がないからなぁ。
ーーうううううう!!!
ーー許せオリヴィエ、また今度だ。
あの頃はオリヴィエは純粋で可愛かったなぁ。
『やり過ぎてあいつ、問答無用で修行させてきたからなぁ』
・・・うん、 ものすごい笑顔で『は・や・く・し・て・ね♪』って言ってきた日は寒気がした。
『ククッいい気味だ』
ウルセイバカ。
『っと、そろそろ地上が見えるぞ』
「お、そうか」
そうして俺は須佐能乎を外して、尾獣モードを解除した。
そうして雲を抜けたら、夜景が綺麗な地上だった。
「さて、問題はどこに着地しよう?・・・ん?」
これは、この気配は・・・・?
「クラウスとオリヴィエ?・・・いや、少し違う。ならこれは・・・」
『どうした悟?何があった?』
「ん?ああ、近くにクラウスとオリヴィエに似た気配を感じた」
『覇王と聖王の餓鬼に似た気配?』
九喇嘛の言葉に頷いた。
「この流れだと、子孫か何かかなぁ?」
『あいつらの子孫か?なるほど、ずいぶん時が経ったな』
「・・・挨拶くらいはしていくか」
そう言って俺は気配の感じる場所に飛雷針クナイを投げて、飛雷針の術でその場所に跳んだ。
ー救助隊訓練所ー
そこではヴィヴィオとアインハルトが試合をしていた。
ヴィヴィオが突っ込み、アインハルトは迎撃しようとしていた。
だがその時、2人の間に
ヒュンッ ーーガキンッ!!
三ツ又のナイフが飛んできた。
「「!?」」
いきなりの出来事に二人は互いに距離をとった。
「試合中止!」
「皆、注意して!」
ノーヴェは試合を中止させて、ティアナは皆に辺りを警戒させた。
アインハルトもヴィヴィオも2人で背を会わせながら警戒態勢に入った。
そしてーーー
「ふむ、確かにオリヴィエとクラウスの面影があるな。しかしこれは・・・変化の類いか?身体を成人まで成長させているみたいだが」
2人の後ろから聞いたことがない男の声がした。
「「!!!?」」
突然のことに2人は飛び退き、そこから距離を取る。
そこにいたのはーー
黒い長髪で、赤くて三つ巴が入った右眼と紫色で螺旋模様の左眼をした、赤雲の模様がある黒いコートを着た青年がいた。
皆もそれに気付いて、彼を囲んで、デバイスを起動させて臨戦態勢に入った。
彼はそんな状況を気にせずに、アインハルトとヴィヴィオに向かって、
「初めまして、現代の覇王と聖王。俺の名は六道悟。かつてベルガの時代で魔王〔ペイン〕と呼ばれた者だ」
そう言って、自己紹介をした。
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